楊家將演義第三十六回 宗保が衆を率い天陣を見、真宗が壇を築き将帥を封じる (宗保部眾看天陣 真宗築壇封將帥)

穆桂英、宋営に帰参する

  • 孟良の火計で穆柯寨を焼かれた穆桂英は怒って宋営を攻めようとするが、部将に説得され、糧草を車に積んで宋営へ投じることにする。
  • 六使は「息子を誑かした女」として桂英を罵り交戦。数合で決着つかず、桂英はわざと負けて六使を射て生け捕りにする。
  • そこへ楊五郎と孟良が到着し、捕らえた相手が宗保の父・六使だと知った桂英は驚いて謝罪し、丁重に扱う。宗保も解放される。
  • 令婆は桂英を孫の伴侶として喜び、五郎とも再会を果たす。岳勝・呼延顕らの軍も合流し、王貴・金頭馬氏・八娘・九妹らも勢揃いする。

宗保、初陣で敗退

  • 六使は真宗に破陣の許可を求め、宗保はまず偵察に出るが、番将・韓延壽の大喝に驚き落馬してしまう。
  • 鍾道士は「宗保がまだ成人前で任に堪えないため」と説明し、六使はその旨を真宗に上奏する。

真宗、宗保を将帥に封じる

  • 八王は「韓信を築壇拝将した漢高祖の故事に倣うべき」と進言。真宗は南方の空き地に三層の将台を築かせる。
  • 吉日を選んで儀式を行い、宗保に元帥の印を授け「嚇天霸王・征遼破陣上将軍」に封じる。真宗自ら一歳を加え、群臣も一歳ずつ贈って満丁の十六歳とする。

焦贊、偽の勅旨で天門陣を探る

  • 宗保は進軍にあたり、まず陣内の様子を探らせることにし、焦贊が志願する。牙将・江海の助言で、蕭太后の勅旨と印章を偽造して忍び込む計を立てる。
  • 焦贊は偽勅旨を使い、鉄門金鎖陣・青龍陣・白虎陣を次々通過。太陰陣では裸身の女たちと骷髏を持つ黄瓊女に阻まれるが、勅旨を見せて突破し、蕭后の本営近くまで至るが、韓延壽に気づかれ追われる。

太陰陣攻略の策

  • 焦贊は宗保に陣の奇異さと太陰陣の妖気の恐ろしさを報告。鍾道士は星象から「太陰陣にまず変事あり、月孛星に扮する黄瓊女を先に捕らえるべき」と説く。
  • 宗保は金頭馬氏に太陰陣攻撃を、八娘にその守備の援護を命じる。
  • 金頭馬氏は黄瓊女を「西夏の王女でありながら卑しい役目で恥をさらしている」と罵り、瓊女は言い返せず退く。馬氏と八娘は兵を収めて戻る。