東周列國志第十一回 宋荘公が賄賂を貪り兵を構え、祭足が婿を殺し主を逐う (宋莊公貪賂搆兵 鄭祭足殺壻逐主)
宋への貢納をめぐる紛糾
- 厲公は即位の代償として宋に約束した財貨と三城の割譲を渋り、祭足の進言で財物の一部と穀物で代替しようとするが、宋荘公は強欲に全額の履行を要求し続ける。
- 祭足は斉・魯に働きかけ、かつて宋が鄭に贈った宝器「商彝」を宋に返還させることで宋の顔を立てさせようと画策する。
魯の仲裁と斉の不快
- 魯桓公は宋との仲裁に乗り出し宋荘公と会見するが、宋荘公は強硬な姿勢を崩さず三城の割譲を求め続ける。
- 斉僖公は元の世子・忽への好意から、廃立を行った鄭に不快の意を示し、鄭からの聘問の礼幣を受け取らない。
宋・魯・鄭の交戦と紀国救援
- 魯と鄭が結んで宋を攻め、宋は将軍南宮長萬・猛獲を出して応戦するが、鄭・魯軍に先鋒猛獲を捕らえられ、後に人質交換で返す。
- 一方、斉は紀国を攻めるため衛・燕の援軍を得ており、鄭・魯は矛先を転じて紀国救援に向かい、斉・衛・燕対魯・鄭・紀の六か国入り乱れての激戦となる。斉軍は敗れて退く。(詩:小国を侮った斉侯の無謀を風刺)
- 以後、鄭と魯は同盟を強め、宋・斉は別の陣営として対立が定着する。
斉襄公の即位と宋の鄭侵攻
- 斉僖公が没し世子・諸兒(襄公)が即位。異母弟の公孫無知にも厚遇を約す遺言を残す。
- 宋荘公は依然鄭への恨みを募らせ、斉・蔡・衛の援軍を得て鄭を攻め、東郊を掠奪して宗廟の建材まで持ち去る屈辱を与える。鄭の祭足は無用な決戦を避け籠城で耐える策を取り、厲公は祭足への不満を募らせる。
周桓王の死と荘王の即位
- 桓王が没し、周公黒肩に次子・克への譲位を託すが、公は結局嫡長の世子・佗(荘王)を立てて遺命に従う。
雍糾の陰謀と厲公の失脚
- 厲公は実権を握る祭足を疎ましく思い、娘婿の雍糾に祭足暗殺を命じる。
- 雍糾の妻(祭足の娘)が夫の様子から陰謀を察し、母に相談したうえで実父・祭足に密告する。
- 祭足は先手を打って東郊の宴で雍糾を捕らえて誅殺し、屍を晒す。厲公方の伏兵も返り討ちに遭う。(詩:秘事を妻に漏らした祭足を弾劾する)
- 陰謀露見により厲公は蔡へ出奔。祭足は旧君・昭公忽を衛から迎え復位させようと動く。