晉書卷九十四 列傳第六十四 陶淡
陶淡
- 陶淡、字は処靖、太尉陶侃の孫である。父の夏は不品行により廃された。淡は幼くして孤児となり、導引養生の術を好み、仙道は求め得るものと考えた。15、6歳の頃には既に穀物を断って服食し、妻を娶らなかった。家には千金の財産があり、僕や召使いが百人を数えたが、淡は終日端座して、それらのことを一切気にかけなかった。『易』を読むことを好み、占卜に優れた。長沙臨湘の山中に廬を結んで住み、一頭の白鹿を飼って伴とした。親族や旧友が訪ねてくると、そのたびに谷川を渡って移動し、誰も彼に近づけなかった。州が秀才に推挙しようとしたことを聞くと、淡は羅県の埤山中に逃げ込み、生涯戻ることはなく、その最期を知る者はいなかった。