晉書卷九十一 列傳第六十一 董景道
董景道
- 董景道、字は文博、弘農の人。若くして学を好み、千里を厭わず師を求め、滞在先ではひたすら昼夜書を読誦し、ほとんど人と交わらなかった。
- 『春秋三伝』『京氏易』『馬氏尚書』『韓詩』に通じ、いずれも大義を精しく究めた。『三礼』については専ら鄭玄の説に従い、『礼通論』を著して諸儒の説を批判し、鄭玄の説をさらに広めた。
- 永平年間、天下が乱れようとしていることを知り、商洛山に隠れ、木の葉を衣とし木の実を食べ、琴を弾き歌い笑って自ら楽しんだ。毒虫や猛獣もその傍らに寄り添ったという。このため劉元海・劉聡がしばしば招こうとしたが、使者は妨げられて到達できなかった。
- 劉曜の時代になって山を出て、渭水のほとりに廬を結んだ。曜は太子少傅・散騎常侍に召したが、いずれも固辞し、結局天寿を全うして没した。