說唐第五十三回 若き羅成は力戦して女将を捕らえ、馬賽飛は迷いの道を見破る (小羅成力擒女將  馬賽飛勘破迷途)

程咬金と尉遲恭の取り違え

馬賽飛の勝利を喜ぶ王世充・孟海公の陣に程咬金が引き立てられるが、単雄信が「これは尉遲恭ではなく程咬金だ」と正す。人違いに気づいた馬賽飛は咬金を後方に監禁し、改めて尉遲恭を捕らえに出陣する。

羅成、馬賽飛を生け捕り

秦王陣営では咬金が捕らわれ憂慮するが、徐茂公は数日で戻ると楽観する。再び女将(馬賽飛)が挑んでくると、徐茂公は飛刀を警戒し羅成を出陣させる。馬賽飛は羅成の美貌に気を引かれ縁談を持ちかけるが、羅成に一喝され交戦、隙を突かれて生け捕りにされる。

咬金と馬賽飛の交換、馬賽飛の遁世

洛陽側は馬賽飛が捕らわれたと知り動揺、単雄信が程咬金との交換を申し出る。咬金は酒肉をたかった上で、自分から戻れば馬賽飛を返すと約束し、単雄信もそれを信じて帰す。咬金は秦王の前で、狗の血を飛刀に塗ればもう使えなくなると献策し、馬賽飛を辱めた上で送り返す。馬賽飛は恥じ入り、飛刀を七日七夜かけて煉り直そうと山中へ向かうが、途中「杏花山」で道人に出会い、秦王が真命天子であり孟海公は遠からず滅びると諭され、そのまま弟子入りして仙道修行の道に入り、二度と戻らなかった。