說岳全傳第七十一回 苗王洞で岳霖は婿入りし、東南山で何立は仏を見る (苗王洞岳霖入贅 東南山何立見佛)

岳霖、苗王の婿となる

  • 捕らえられた岳霖は苗王・李述甫と対面し、岳飛の子と知れると丁重に扱われる。かつて朱仙鎮で岳飛に恩を受けたことのある李述甫は、自分の娘を岳霖に娶らせようとする。
  • 岳霖は父兄の仇討ちが先だと固辞するが、苗王は強く望み、岳霖は一旦承知させられる。
  • 岳霖救出に駆けつけた柴王ら義兄弟たちも苗王と対面し、事情を知って和解する。苗王の甥・黒蠻龍(かつて岳雲と義兄弟の契りを結んだ人物)は岳飛の仇討ちを望み、偽りの出兵の口実を作って中原へ進軍する。
  • 岳夫人・柴娘娘も苗王府を訪れ、岳霖と苗の姫・雲蠻の縁組を認める。

何立、地獄めぐりの夢

  • 秦檜の命で「東南第一山」を探す何立は、占い師の導きで泗州に至り、絶望して身投げしようとするが、老母のことを思い留まる。
  • 眠りに落ちた何立は夢の中で「東南第一山」に至り、瘋僧の正体が地蔵王菩薩の化身(「葉守一」=「也十一」=「地」の隠語)であったと知る。
  • 地蔵王菩薩は秦檜がすでに地獄(豊都)に囚われていることを示し、何立に地獄の様々な責め苦(悪犬村・刀山地獄・奈何橋・鬼門関・望郷台)を見せた末、老母への孝を認めて現世へ送り返す。
  • 目覚めた何立は夢と悟るが、地蔵王の啓示と信じて臨安へ戻る。秦檜は既に瘋僧の正体を知ったと言い、何立の家族を解放する。以後、何立は改心して母を看取り、夫婦で出家する。