說岳全傳第七十回 霊隠寺で香を焚き瘋僧は戯れ、衆安橋で刺客に遭い義士は命を捧げる (靈隱寺進香瘋僧遊戲 眾安橋行刺義士捐軀)

瘋僧、秦檜を翻弄する

  • 秦檜夫妻が靈隱寺で参拝した際、方丈の壁に自分たちしか知らないはずの東窗での密談の文句を記した詩を見つけて驚愕する。
  • 寺にいる「瘋僧」(葉守一)を呼び出すと、奇怪な受け答えと皮肉に満ちた問答を繰り返す。求めに応じて詠んだ詩は、字を横に読み替えると秦檜が朝廷を専横し賢者の道を塞いでいることを暗に指す内容だった。
  • 秦檜が怒って瘋僧を処罰しようとするが、王氏の勧めで一旦見逃す。

施全の行刺、失敗に終わる

  • 太行山の施全が単身臨安に潜み、秦檜を眾安橋で待ち伏せて刺そうとするが、岳飛の霊が腕をしびれさせて妨げ、家将に取り押さえられる。
  • 施全は秦檜を面罵し、処刑される。牛皋は仇討ちに出ようとするが、王貴に諌められ思いとどまる。王貴・張顕は悲しみのあまり病に倒れて相次いで死ぬ。

瘋僧の失踪と何立の使命

  • 秦檜夫妻は施全の行刺が瘋僧の仕業であろうと疑い、何立に瘋僧を捕らえに行かせるが、瘋僧はすでに姿を消し、「東南第一山」に住むという謎の書き置きを残す。
  • 秦檜は激怒し、何立の母と妻を人質に取り、瘋僧を連れ戻さねば処刑すると脅す。何立は「東南第一山」を探す旅に出る。
  • 秦檜自身も背中に悪性の腫れ物(発背)を患い、高宗が見舞いに使者を送るほど重篤になる。

雲南での慶事

  • 岳霆・伍連ら八人が雲南に到着し、柴王・岳夫人と合流。柴娘娘の勧めで、柴排福を含む二十人の若者たちが義兄弟の契りを結ぶ。
  • 中秋の宴の後、狩りに出た四男・岳霖が豹を仕留めたことをめぐり苗人の先鋒と争いになり、これを斬り殺す。激怒した苗王の軍勢に捕らえられ、苗の国へ連れ去られる。