說岳全傳第30回 岳飛は計を定め敵の兵船を破り、洞庭を襲い楊虎は帰順する (破兵船岳飛定計 襲洞庭楊虎歸降)
(詩:楊虎が洞庭に群がり湖水を制するも、岳飛の妙算が神鬼を驚かせ大功を建てる様を詠む)
耿氏兄弟の偽装投降
- 岳飛は耿氏兄弟に、漁師のふりをして楊虎に投降し、開戦時に山寨の留守を任されるよう仕向け、楊虎が出陣した隙に牛皋を救出し家族を保護したうえで火を放つ策を授ける。二人は無事楊虎の信頼を得る。
水戦の準備
- 岳飛は竹や麻縄、木の筏、牛皮の盾、綿布団を集めて防具とし、鉤爪や小刀を鍛造させる。兵士に「笆斗兵」として水上訓練を施し、船底に竹片や鉤・刀を仕込ませるなど周到に準備する。
太湖の水戦、三隊撃破
- 開戦。楊虎方の「炮火船」の砲撃は竹の防壁で防ぎ、「弩楼船」は水草で水車を詰まらせて無力化し、王貴らが乗り込んで撃破。「水鬼船」の水中工作も阮良らの水兵が迎え撃ち壊滅させる。
- 楊虎自ら出陣するが、山寨の方角から火の手が上がるのを見て動揺する。実は耿氏兄弟が牛皋を救出し山寨を制圧、火を放っていた。
楊虎軍の壊滅と降伏
- 王貴が先鋒の許賓を討ち取り、花普方は敗走して湖広の楊么の元へ逃げる。水鬼船の何進は王横に討たれる。楊虎自身も逃走するが阮良に追い詰められる。
- 岳飛は降伏する者は殺さぬと布告し、大半の賊船が投降する。
楊虎、母の説得で帰順
- 逃走する楊虎は無錫大橋で伏兵に阻まれる。進退窮まったところに岳飛が捕らえていた楊虎の母を伴って現れ、母に説得された楊虎はついに岳飛に降伏する。岳飛は「英雄が奸臣の世に道を誤ることは珍しくない」と温かく迎え入れる。
論功行賞と鄱陽湖への進軍
- 金陵に凱旋した岳飛は戦功を奏上し、楊虎・張国祥・董芳・阮良・耿明初・耿明達の六人が統制に任じられる。岳飛はさらに鄱陽湖の水賊討伐を命じられる。
- 先鋒となった牛皋は湖口の総兵・謝昆と一悶着起こしつつ康郎山へ進軍するが、敵将・余化龍に手もなく敗れる。岳飛本隊が到着し、堅陣を敷いて夜襲を退け、持久戦に持ち込む。