魏鄭公諫錄帝王の興りは天命ありと答える(對帝王之興有天命)
- 太宗が、帝王の興隆には必ず天命があり、僥倖で得られるものではないと侍臣に問うと、房玄齢は「王者には必ず天命がある」と答えた。
- 太宗は、天命ある帝王は神のごとく事が自然に運び、天命なき者は必ず滅亡すると述べ、周の文王・漢の高祖が天下を得る前に赤雀や五星聚合といった瑞祥が現れたことを挙げ、これは天が示した徴であって妄りに得られるものではないとし、自分がもし隋の時代に仕えていたら三衛の官止まりで、怠惰であったとしても時勢に見合うだけの働きしかしなかっただろうと述べた。
- 魏徴は、『易』に「潜龍用いる勿れ」とあるように、聖徳が潜んでいる時は凡庶に見分けられないものだとし、漢の高祖も秦に仕えていた頃は亭長の職を出なかった例を挙げて応じた。