魏鄭公諫錄隋大業の起居注について答える(對隋大業起居注)

  • 太宗は侍臣に、隋の大業年間の起居注は今も現存するものがあるかと尋ねた。魏徴は、残っているものは極めて少ないと答えた。
  • 太宗が、起居注がないのになぜ今史書が成せたのかと問うと、魏徴は、隋の旧史は散逸したものが多く、編纂に際しては採訪によるものや、その子孫が家伝を通じて伝えたものを参照し、三人の伝えるところのうち二人が一致すれば事実とみなしたのだと答えた。
  • さらに太宗が隋代の起居舎人は誰であったかと問うと、魏徴は崔祖濬・杜之松・蔡允恭・虞世南らの名を挙げ、虞世南から聞いた話として、崔祖濬が舎人であった時は記録に努めようとしたが、煬帝自身が記録に関心がなく、必要な書手・紙筆も担当が供給しなかったため、私的に筆を執って抄録するほかなく、乱を経て散逸しただけでなく当時から既に十分には備わっていなかったと述べた。