魏鄭公諫錄人君の務めは寛厚にありと答える(對人君所務寛厚)

  • 太宗は右僕射の李靖らに、人君の道はひとえに寛厚にあり、刑戮はもとより鞭打ちすら行いたくないと考えているが、近頃たびたび自分を寛大すぎると嫌う声を聞くので、この考えが正しいかどうかと尋ねた。
  • 魏徴は、古来帝王が殺戮によって威を示すのは、実に長く安んずる策ではないとし、隋の煬帝も即位当初は大いに威厳を示したが、官人や百姓の犯罪が絶えなかった例を挙げた。今、陛下が仁をもって天下を育み万民が安んじているのだから、臣下は愚かでもこの恩恵を知らないはずがないと答えた。
  • 太宗は、たとえ公らがこれを非としても、自分は終生この志を変えないと述べた。