魏鄭公諫錄隋煬帝の際限なき求索を答える(對隋煬帝求覓無已)
- 太宗は、隋の煬帝は際限なく欲を求め、内には声色に淫し、外には武を濫用して民を疲弊させ、ついに滅亡に至ったと述べた。太宗はこれを見て清静の政をもって民を撫し、今や百姓は自ら安楽であると言うが、それが自分の力によるものとは知らないだろうと語った。
- 魏徴は、堯の御代に民が地を撃って歌い「帝に我らへの何の力があろうか」と歌った故事を引き、これこそ太平の証であって、百姓もまた自分たちの安寧が君主によるものとは知らないのだと答えた。
- 太宗は、今自分が百姓を安養しているのは、彼らに知られることを求めてのことではなく、治乱はひとえに時の君主にかかっていると論じるだけだと述べた。
- 魏徴は、これは知ることが難しいのではなく、実行し続けることこそが難しいのだと結んだ。