魏鄭公諫錄李密と王世充の優劣を答える(對李密王世充優劣)

  • 太宗は、義寧の初め、唐は関中を有していたが王世充・李密がそれぞれ割拠していた当時、諸臣がかつて仕えていた主のうちどちらが優れていたかと尋ねた。
  • 魏徴は、李密は智謀・才知に秀でていたが器量が狭く、戴胄がかつて奏した評では、王世充は議論こそ明晰だが煩雑で要を得ず、その施政は一時の利に走って後図を思うに堪えないものだったと答えた。
  • 太宗は、天下平定は自分の事績とはいえ、これを守る道を誤れば功業を保つのも難しく、秦の始皇帝の例は戒めとすべきだとし、公らには公を念じ私を忘れ、栄名高位を長く保つよう努めてほしいと述べた。
  • 魏徴は、戦に勝つことは容易だが勝利を守ることは難しいとし、陛下が深く遠く慮って安きにあって危うきを忘れず、功業がすでに彰らかで徳教もまた行き渡っているこの姿勢を常に政治の基とすれば、天下は安んじ四海は楽しまざるを得ないと答えた。