魏鄭公諫錄百官に有用な人材ありと答える(對百官應有堪用者)

  • 太宗は、百官の中に用いるべき人材はいるはずだが自分にはまだそれを見分けられないとし、天下の主として一つの事を行い一つの言葉を発すれば天下がそれを見聞きすることになるため、軽々には振る舞えないと述べた。
  • 太宗は、善き人を用いれば善行に励む者が増え、悪しき人を誤って用いれば不善の者が競って進み出るため、功労には賞を、罪過には罰を当てて是非を明らかにすべきであり、賞罰は軽々しく行わず、人を用いるにはいっそう慎重を期す必要があると語った。
  • 魏徴は、人材の登用・選抜は古来難事であり、だからこそ功績を考課して昇進・降格を定め、善悪を見極めるのだと答えた。人を求めるにはまずその行いを訪ね、善であることを確かめてから任用すべきであり、たとい才が事を済すに足りなくとも大きな害にはならないが、悪人を強い才幹ゆえに誤って用いれば害は極めて大きいと述べた。
  • 魏徴は、乱世ではただ才のみを求めて行いを問わないが、太平の世では才と行いをともに兼ね備えて初めて任用すべきだと結んだ。