魏鄭公諫錄魏王を武徳殿院に移すことを諫める(諫移魏王居武徳殿院)

  • 太宗が魏王を武德殿院に移そうとした。
  • 魏徴は、この殿は宮中にあって場所が広く閑かで、往来して奉仕するにも近く便利だが、魏王は寵愛される子であり陛下は常にその身を安全にしようとして、驕奢を抑え嫌疑を招く地に置かないようにされてきたはずだと諫めた。ここに移せば東宮の西にあたる海陵の故地となり、かつてここに居た者があった時も人々は不可とした、時代や事情が異なるとはいえなお人の噂を招く恐れがあり、王自身の本心も安まらないだろうと述べた。
  • 魏徴は、寵愛を受けることをかえって恐れとする心をわきまえているなら、その美事を成し遂げてやってほしいと願い、太宗は喜んでこれに従った。