魏鄭公諫錄突厥内の大雪について答える(對突厥内大雪)
- 北蕃から帰朝した者が、突厥の境内が大寒雪に見舞われ人が飢え羊馬が皆死に、そこにいた中国人は皆山に入って賊となり、人心が甚だ悪化していると奏上した。
- 太宗は魏徴に、古来の人君は仁義を行い賢良を任じれば治まり、暴虐を行い小人を任じれば乱れるものだが、突厥が信任する者たちを見てもおよそ忠正な人物がおらず、頡利可汗も百姓を顧みず欲しいままに振る舞っている、人事から見てもこれが長続きするはずがないと思うが、公はどう考えるかと問うた。
- 魏徴は、かつて晋の文侯が李克に「諸侯の中でどこが真っ先に滅びるか」と問うたところ、李克が「呉が先に滅びる、しばしば戦って勝つと民は疲れ、しばしば勝つと主は驕る、驕った主が疲れた民を御して滅びないはずがない」と答えた故事を引き、頡利は隋末の中国の混乱に乗じて衆を恃んで内侵し、今なおそれをやめない、これは必ず滅びる道であると述べた。太宗はこれに同意した。