魏鄭公諫錄李弘節の家人が珠を売り連座したことを諫める(諫李𢎞節家人賣珠坐所舉)
- 桂州都督李弘節が死去した後、その家人が真珠を売った。太宗はこれを聞き、朝廷で「この者が生前、宰相たちは皆その清廉を称えていたが、家が今こうして真珠を売るからには、これを推挙した者に罪がないはずがない」と宣言し、取り調べを命じた。
- 魏徴は、陛下が生前この者を疑わしいと見ていたなら財を受けた形跡があったはずだが、今は死後に真珠を売ったことをもって推挙者を罪に問おうとしている、その理由が分からないと諫めた。国朝以来、国のために忠を尽くし清廉を終始貫いた者は屈突通・張道源くらいのもので、屈突通の子三人が選に来た時は共に痩せ馬一匹しかなく、張道源の子は生計も立てられないのに、誰もこれを話題にしなかったと述べた。
- 魏徴は、李弘節は国のために功を立て前後に厚い恩賞を受けながら、生涯清貧を訴えず妻子に真珠を売らせたに過ぎず、これは罪とは言えない、清廉な者を顧みず、濁っていると疑う者だけを咎めて推挙者に責めを及ぼすのは、悪を憎む情が深いとしても善を好む心が篤くないことになると説き、識者が聞けば必ず議論を招くだろうから、今一度考え直すよう願った。
- 太宗は手を打って、「軽率にも考えずにこう言ってしまった、話すことは容易ではないと今わかった」と述べた。