魏鄭公諫錄虢州での銀採掘を諫める(諫於虢州采銀)

  • 虢州統軍裴師利が、管内の山々に銀鉱が豊富にあり採掘すれば大きな利益になると奏上したため、殿中少監趙元楷に命じて諸府の衛士や百姓を動員し採掘させようとしたが、これは民を大いに労するものであった。
  • 魏徴は、昔堯・舜は宝玉を山に置き真珠を谷に投じて欲を絶ち、それによって名を千年に伝えたという故事を引き、太宗の盛徳は堯・舜に比肩し、平定の功業は湯王・武王を超えるものであるからこそ、急務とすべきは仁義であって珍奇な財物ではない、珍奇な財を積めば仁義は必ず損なわれると説いた。また、衛士を労役させて民と利を争えば、民に徳を示すどころか失うだけだと諫めた。
  • 太宗はこれを深く容れ、採掘を直ちに停止させた。