魏鄭公諫錄皇甫徳参の上書を誹謗とすることを諫める(諫皇甫徳參上書以為訕謗)
- 太宗は房玄齢らに、皇甫徳参が上書で洛陽宮の造営を民を労するもの、地租の徴収を過重な収奪、高い髷を宮中の風潮によるものと批判したことを取り上げ、これでは国家に徭役も租税も宮女の髷も一切あってはならないと言っているに等しく、誹謗というべきだとして罪に問おうとした。
- 魏徴は、前漢の賈誼が文帝の代に上書し「痛哭すべきこと三つ、長嘆すべきこと五つ」と述べた例を引き、古来上書は激しい言葉でなければ人主の心を動かせず、激しければ誹謗のように見えるものだと説き、判断は陛下に委ねるべきで罪に問うべきではないと諫めた。
- 太宗は「初めはこの者を罰しようと思ったが、罰すればもう誰も直言しなくなる」と述べ、皇甫徳参に絹二十匹を賜った。