魏鄭公諫錄龐相寿の官職復帰を諫める(諫復龎相夀任)

  • 濮州刺史の龐相寿が汚職の噂により解任され、旧知の幕僚であったことを理由に赦しを求めた。太宗はこれを憐れみ、絹百匹を与えて元の任地に戻そうとした。
  • 魏徴は、龐相寿の汚職は近隣にも広く知られており、旧誼のために罪を赦した上さらに厚く賞して復任させれば、恥を知らぬ本人はもとより、恩を頼みにする他の幕僚たちも増長し、正しく仕える者の士気を損なうと諫めた。
  • 太宗はこれを納得し、龐相寿を呼んで「昔は一つの王府の主であったが、今は天下の主である。一つの府にのみ恩を偏らせることはできない」と告げ、復任はさせず、物を与えて去らせた。龐相寿は黙って涙を流し立ち去った。