隋唐演義第四十九回 舟中の歌詞に敵国はしばし君臣の礼を許し、馬上の縁談に呉越はかえって秦晋の誼を結ぶ (舟中歌詞句敵國暫許君臣  馬上締姻緣吳越反成秦晉)

竇建德の即位

竇建德は各地の帰順を得て樂寿で夏王として即位し、年号を五鳳とする。亡き先妻の娘・線娘(竇建徳の娘、勇安公主)は武芸に優れ、方天戟と金丸弾を得意とし、女兵三百を率いる将となる。

楊義臣の登用

竇建德は宇文化及討伐のため、隠棲する楊義臣を招聘しようと祭酒・凌敬を遣わす。楊義臣は隋への忠義を理由に固辞するが、化及への復讐という大義に説得され、「夏に臣従しない」「本姓を明かさない」「化及を討てば帰郷を許す」の三条件で協力を承諾する。

羅芸との戦いと羅成の登場

竇建德は唐との連携を進める一方、娘の諫言を退けて幽州の羅芸を攻める。羅芸の子・羅成は神槍の使い手で、伏兵の計により竇建德軍を撃退し、竇建德配下の高雅賢らを退ける。

線娘と羅成の出会い

戦場で相まみえた線娘と羅成は、互いの武芸と器量に惹かれ合う。矢と金丸を交換し、互いに将来の縁を誓い合うが、当面は戦の身の上ゆえ、楊義臣に仲介を頼むことを約束して別れる。