隋唐演義第四十八回 巧計を遺し一人の良友は唐に帰し、花のかんばせを損ない四夫人は志を守る (遺巧計一良友歸唐 破花容四夫人守志)
宇文化及の簒奪
煬帝を殺した宇文化及は隋の宗室を次々に誅殺するが、蕭后には手を出さず取り込み、秦王楊浩を傀儡皇帝に立てて自ら大丞相となる。かつての政敵をことごとく粛清する一方、忠節を貫いた許善心とその母は非業の死を遂げる。
宇文士及の帰順
黎陽にいた宇文士及は、隠棲する旧友・楊義臣から謎かけの贈り物を受け取り、妹の淑姫の助言でその意図(唐への帰順の勧め)を悟る。士及は妹を伴い長安へ走り、淑姫は唐帝の後宮に入り、士及も唐に仕えることとなる。
楊義臣のもとへの亡命
楊義臣は夢で亡き煬帝から幼い趙王の保護を託される啓示を受ける。折しも王義夫妻が趙王・沙夫人らを連れて濮州の楊義臣を頼って訪れ、再会を果たす。趙王は幼いながら礼節をわきまえた振る舞いを見せ、楊義臣は感服する。
四夫人の出家と趙王の行く末
楊義臣は、幽州の羅芸か、あるいは義成公主のもとへ身を寄せるのが安全だと助言する。秦夫人・狄夫人・夏夫人・李夫人の四人は殉死の覚悟を示すため自ら顔を傷つけて操を明かし、近くの尼庵で出家することを選ぶ。趙王・沙夫人・薛冶児・王義夫妻・袁紫煙は、楊義臣の手引きで海路、義成公主のもとへ向かう。