隋唐演義第四十六回 翟讓を殺し李密は友を裏切り、宮妃を乱し唐公は挙兵する (殺翟讓李密負友 亂宮妃唐公起兵)
洛口倉の攻略と李密の台頭
秦叔宝の弔問を終えた一行は李密軍と合流する。秦叔宝の献策で瓦崗軍は東都を急襲し、洛口倉を陥落させて民に食糧を分け与え、四方から人心が集まる。隋の討伐軍を打ち破り、李密の名声はますます高まる。
魏公即位と序列
翟譲配下の軍師・賈雄の勧めと世に流布する讖言により、翟譲は自ら李密を魏公に推戴して即位させる。徐世勣・単雄信・秦叔宝・王伯当・程知節・羅士信らがそれぞれ将軍に任じられ、瓦崗軍の体制が整う。裴仁基父子も投降して重用される。
翟譲と李密の不和
翟譲は次第に李密の権勢に不満を抱くようになり、部下からの金品要求や横暴な振る舞いが目立つようになる。房彦藻・鄭頲らの進言を受け、李密はついに酒宴の席で翟譲を謀殺する。単雄信・徐世勣・李如珪ら旧知の者たちはこれを深く嘆き、李密への信頼に陰りが生じる。
齊国遠・李如珪の離反
杜如晦との再会をきっかけに、齊国遠・李如珪は瓦崗を離れる決意を固める。郝孝徳もこれに同調し、それぞれ別の道(斉国遠・李如珪は鄒県、杜如晦は太原)へ向かう。道中、杜如晦は鍛冶屋で豪傑・尉遅恭(敬徳)を見かけ、その器量に感じ入る。
唐公起兵の経緯
太原では、李世民が劉文静と結び、裴寂を通じて父・李淵を挙兵へと導く計略を進める。裴寂は隋の張・尹二妃を唐公に近づけ、既成事実を作ることで唐公の決意を促す。李淵はやむなく挙兵を決意し、代王侑を擁立したのち禅譲を受けて皇帝に即位、国号を唐と定め、李建成を太子、李世民を秦王、李元吉を斉王に封じる。