隋唐演義第三十四回 桃花散る流水に歓を尋ね、玉腕を割いて真心をもって寵に報いる (灑桃花流水尋歡  割玉腕真心報寵)

桃花を追って

清修院で秦夫人と酒を酌み交わしていた煬帝は、渠に桃花の花びらと胡麻飯が流れてくるのに気づき、二人で小舟に乗って源を辿る。行き着いた先には妥娘がおり、蓄えておいた桃花を戯れに流していただけだと分かる。桃源境の故事を話題に、秦夫人と煬帝は史書や始皇帝の事績についても語り合う。

景明院での宴

一行が景明院に着くと、蕭后が梁夫人・袁紫煙と碁を打っていた。蕭后は「風流天子を見失った」という戯れの捜索状を書いた話をして皆を笑わせる。そこへ蓮の花を積んだ小舟に乗った十六院の美人たちが采蓮歌を歌いながら現れ、一同はそのまま景明院の殿上で盛大な宴を催す。

煬帝の急病

宴の後、蕭后が牌遊びに興じる間に眠っていた煬帝が突然頭を抱えて苦しみ出す。太医の巢元方が診るも意識は戻らず、丸一日昏睡が続く。心配する朱貴兒は、忠義のために自らの腕の肉を割いて薬に混ぜ、煬帝に服させる。まもなく煬帝は目を覚まし、夢の中で武士に頭を打たれたのだと語る。

御道の整備と湖上の宴

快復した煬帝は虞世基が整備した御道や新設の駐蹕亭・迎仙橋を見て喜び、百官を招いて西苑の湖で舟遊びの宴を催す。虞世基・薛道衡・牛弘らが詩を献じ、煬帝も「望江南」八首を自ら詠み、湖上の月・柳・雪・草・花・女・酒・水を詠んだ。

清夜遊の計画

宮に戻った煬帝は蕭后に宴の様子を語り、翌夜、月明かりのもとで妃嬪を連れて西苑を夜遊することを提案する。蕭后の勧めで煬帝は自ら「清夜遊」の詞を作り、朱貴兒に命じて美人たちに歌を仕込ませ、翌夜の遊覧に備えることとなる。