隋唐演義第二十一回 酒肆を借りて初めて義兄弟の契りを結び、姓名を名乗り自ら豪傑を示す (借酒肆初結金蘭 通姓名自顯豪傑)
苛政と義賊の出現
- 洛陽の宮殿造営のため各州に重い協賛金が課され、山東でも青州が三千両の銀を上納することになる。兗州東阿県の富豪・尤俊達(字は員外)は、この輸送を狙って強奪する計画を立て、力自慢の男を探す。
尤俊達と程咬金の義兄弟
- 竹箕や熊手売りで細々と暮らす貧しい豪傑・程咬金(字は知節)を見出した尤俊達は、酒の勢いで意気投合し、義兄弟の契りを結ぶ。程咬金の母も引き取って世話することを約束し、尤俊達は八卦の宣化斧を程咬金に与えて武装させる。
皇銀の強奪
- 二人は下見の末、青州から運ばれる協賛金三千両を長葉林で襲撃する。程咬金は護送の武官・盧方を斬り殺し、護送兵を蹴散らして銀を奪う。追いすがる解官の薛亮に向かって、程咬金はうっかり自分と尤俊達の実名を名乗ってしまう。
官の追及と秦瓊への圧力
- 事件は青州から兗州、さらに秦瓊の仕える斉州へと責任を押し付けられ、斉州の劉刺史は焦って旧知の捕盗頭・樊虎らを厳しく責め立てる。樊虎らは「秦瓊なら手掛かりを掴めるはず」と進言し、来護児のもとから秦瓊が捕盗の応援に狩り出されることになる。
- 秦瓊は本意ではないまま捜査に加わるが、手掛かりは全く掴めず、限られた期限だけが過ぎていく。