隋唐演義第十八回 王婉児は灯を観て事を起こし、宇文の子は色を貪り身を滅ぼす (王婉兒觀燈起釁 宇文子貪色亡身)
宇文恵及の狼藉
- 灯節の夜、寡婦の王氏とその娘・婉児が見物に出るが、宇文恵及の一味に見初められ、無理やり邸内に連れ込まれる。婉児は激しく抵抗するが監禁され、母親は門前で泣き叫ぶも追い払われる。これが恵及の常習的な悪行であることが、通行人の口から語られる。
秦瓊らの義憤と乱闘
- 秦瓊一行は泣く老婦人から事情を聞き、宇文恵及の悪行に激怒する。街中で恵及の行列を待ち伏せ、「社火の芸を披露する」と偽って近づき、斉国遠が灯棚に火をつけた隙に、秦瓊が金鐧で恵及を一撃して落馬させる。乱闘の末、一行は恵及の従者らを蹴散らし、混乱に乗じて城門から脱出する。
宇文述の報復
- 恵及の死を知った父・宇文述は激怒し、事件の発端となった婉児とその一家を無関係にもかかわらず皆殺しにし、家も焼き払わせる。犯人の特徴(双鐧を使う大男)から、かつて楂樹崗で李淵を助けた人物ではないかと疑うが、確証がないまま「不明の賊」として指名手配するにとどめる。
- 秦瓊一行は永福寺経由でそれぞれの帰路につく。秦瓊は柴紹に「報徳祠の泥像と看板は早く取り払うように」と念を押し、王伯当らと来年の母の祝寿での再会を約して別れる。