隋唐演義第十二回 皂角林で財物が露見し災いに遭い、順義村の擂台で好敵手に出会う (皂角林財物露遭殃  順義村擂臺逢敵手)

皂角林での誤解

  • 皂角林の宿は、盗賊に荷物を奪われた事件の関係先として捕吏に見張られていた。秦瓊が宿で単雄信の贈った銀塊を確認していたところを、捕吏たちに「盗品を数える盗賊」と誤解される。
  • 宿の主人張奇が欲に駆られて秦瓊の部屋に押し入り金を奪おうとしたため、秦瓊はとっさに打ちかかり、誤って張奇を死に至らしめてしまう。捕吏たちに取り押さえられ、盗賊拒捕殺人の疑いで潞州の獄に投じられる。

単雄信らの助力

  • 単雄信は多額の金を使い、知り合いの捕盗官・童環(佩之)と金甲(国俊)を動かして取り調べを穏便に進めさせ、検死や証言を有利に操作させる。結果、秦瓊は「誤傷」として幽州への流刑にとどまり、死罪を免れる。
  • 単雄信は童環・金甲に旅費を持たせ、秦瓊の護送を兼ねて幽州まで同行させる。さらに幽州へ向かう途中の順義村に住む豪傑・張公謹への紹介状を持たせる。

順義村の擂台

  • 三人は順義村で、幽州の武将羅芸の下で旗牌官の座をかけて三か月間擂台を張り続けている勇士・史大奈の噂を聞き、見物に出かける。
  • 童環(佩之)が銀を賭けて挑戦するが、あっさり投げ飛ばされてしまう。業を煮やした秦瓊が自ら台に上がり、史大奈と互角以上の激しい打ち合いを繰り広げる。

張公謹との対面

  • 騒ぎを聞きつけた地元の顔役・張公謹と友人白顕道が駆けつけ、対戦相手が秦瓊であると知って両者を止めさせる。単雄信からの紹介状を見た張公謹は喜んで一同を歓待し、秦瓊・張公謹・史大奈・白顕道・童環・金甲の六人は義兄弟の契りを結ぶ。
  • 翌朝、張公謹らは秦瓊一行に同行し、幽州の帥府へ向かうことになる。