隋唐演義第十三回 張公謹は義を貫き友情を守り、秦叔宝は罪を負って叔母に会う (張公謹仗義全朋友 秦叔寶帶罪見姑娘)
尉遅兄弟の計らい
- 幽州の帥府で旗牌官を務める尉遅南・尉遅北兄弟(尉遅恭の一族)は、張公謹からの紹介状を見て秦瓊に好意的に接し、刑具を外して丁重にもてなす。
- 帥府の主・羅芸は北斉の遺臣で、隋に降らず独自に幽州を治める豪胆な武将であり、罪人を厳しく扱うことで知られていた。尉遅兄弟は「初一・十五は奥方が持斎念仏する日で羅芸も機嫌が良い」ことを利用し、秦瓊を仮病に見せかけて他の罪人と別に単独で出頭させる策を講じる。
羅芸との対面と姑母との再会
- 羅芸は解文を見て「秦」という姓と「歴城」の出身地に思い当たり、後堂に控える夫人(秦瓊の父・秦彝の妹)を呼んで確認させる。秦瓊が幼名「太平郎」と答えたことで、羅芸夫人はついに甥であることを確信し、簾を上げて駆け寄り抱き合って涙する。
- 羅芸も驚喜し、秦瓊の刑具を解いて内衙に迎え入れる。表弟の羅成(十三歳)とも対面し、一家として認められる。
演武場での試験
- 羅芸は縁故だけで甥を取り立てることを避けるため、翌日演武場で公に武芸を試すことにする。秦瓊は自身の重い金鐧を存分に振るい、諸将を感嘆させる。
- 羅成は父に内緒で演武場に忍び出て、表兄の勇姿をひそかに見守ることになる。