隋唐演義第十一回 風雪を冒し樊建威は友を訪ね、霊丹を求め単雄信に娘が生まれる (冒風雪樊建威訪朋 乞靈丹單雄信生女)
樊建威、雪中で叔宝を捜す
- 樊建威が潞州の王小二の宿を訪ねるが、既に秦瓊は旅立った後だった。柳氏から事情を聞き、失望して帰路につくが、大雪に見舞われて東嶽廟に宿を求める。
- 廟の観主・魏徴から、秦瓊が病を得た後、単雄信に助けられ二賢荘で養生していると知らされ、喜んで二賢荘へ向かう。
単雄信、帰郷を諫める
- 樊建威と再会した秦瓊は、母からの手紙を読み、すぐにでも帰郷しようとする。しかし単雄信は「病み上がりの体で真冬に旅立てば命に関わり、かえって母を悲しませる大不孝になる」と諭し、しばらく留まって養生した上で、まずは書状と見舞金を先に送るよう勧める。
- 秦瓊はこれに従い、書状と単雄信からの贈り物(絹・銀)を樊建威に託して先に帰らせ、自らは二賢荘に留まることにする。
単雄信の娘誕生
- ある日、単雄信の妻(前都督崔長仁の孫娘)が懐妊十一か月に及んでもなお出産せず、単雄信は憂慮している。折しも訪れた異国の僧が催産の薬を与え、これを服用させると夜半に女児が生まれ、愛蓮と名づけられる。
秦叔寶、帰郷を決意
- 年が明け仁壽二年正月、秦瓊はなおも母を思う気持ちが募り、単雄信に暇乞いを申し出る。単雄信はついに快諾し、餞別として絹・寒衣・路銀に加え、密かに金を仕込んだ夜具や、黄驃馬用に新調した金の鞍轡を贈る。魏徴も招かれ、三人で別れの宴を開く。
- 秦瓊は感謝しつつも、単雄信の厚意の裏に「もう役人稼業はやめよ」という含みを感じ取り、複雑な思いを抱きながら二賢荘を発つ。帰路、皂角林という村で一泊することにするが、そこでまた災難に見舞われることになる。