隋書卷三十三 經籍二 史
史
正史
- 《史記》130巻、目録1巻。漢の中書令司馬遷の撰。
- 《史記》80巻。宋の南中郎外兵参軍裴駰の注。
- 《史記音義》12巻。宋の中散大夫徐野民の撰。
- 《史記音》3巻。梁の軽車録事参軍鄒誕生の撰。
- 《古史考》25巻。晋の義陽亭侯譙周の撰。
- 《漢書》115巻。漢の護軍班固の撰、太山太守応劭の集解。
- 《漢書集解音義》24巻。応劭の撰。
- 《漢書音訓》1巻。服虔の撰。
- 《漢書音義》7巻。韋昭の撰。
- 《漢書音》2巻。梁の尋陽太守劉顕の撰。
- 《漢書音》2巻。夏侯詠の撰。
- 《漢書音義》12巻。国子博士蕭該の撰。
- 《漢書音》12巻。廃太子勇の命で包愷らが撰。
- 《漢書集注》13巻。晋灼の撰。
- 《漢書注》1巻。斉の金紫光禄大夫陸澄の撰。
- 《漢書続訓》3巻。梁の平北諮議参軍韋棱の撰。
- 《漢書訓纂》30巻。陳の吏部尚書姚察の撰。
- 《漢書集解》1巻。姚察の撰。
- 《論前漢事》1巻。蜀の丞相諸葛亮の撰。
- 《漢書駁議》2巻。晋の安北将軍劉宝の撰。
- 《定漢書疑》2巻。姚察の撰。
- 《漢書叙伝》5巻。項岱の撰。
- 《漢疏》4巻。梁には『漢書』孟康音9巻、劉孝標注『漢書』140巻、陸澄注『漢書』102巻、梁元帝注『漢書』115巻もあったがいずれも亡失。
- 《東観漢記》143巻。光武帝の記から霊帝に至る、長水校尉劉珍らの撰。
- 《後漢書》130巻、帝紀なし。呉の武陵太守謝承の撰。
- 《後漢記》65巻。もとは100巻、梁には存したが今は残欠。晋の散騎常侍薛瑩の撰。
- 《続漢書》83巻。晋の秘書監司馬彪の撰。
- 《後漢書》17巻。もとは97巻、今は残欠。晋の少府卿華嶠の撰。
- 《後漢書》85巻。もとは122巻。晋の祠部郎謝沈の撰。
- 《後漢南記》45巻。もとは55巻、今は残欠。晋の江州従事張瑩の撰。
- 《後漢書》95巻。もとは100巻。晋の秘書監袁山松の撰。
- 《後漢書》97巻。宋の太子詹事范曄の撰。
- 《後漢書》125巻。范曄本、梁の剡令劉昭の注。
- 《後漢書音》1巻。後魏の太常劉芳の撰。
- 《範漢音訓》3巻。陳の宗道先生臧競の撰。
- 《範漢音》3巻。蕭該の撰。
- 《後漢書賛論》4巻。范曄の撰。
- 《漢書纘》18巻。范曄の撰。梁には蕭子顕『後漢書』100巻、王韶『後漢林』200巻、韋闡『後漢音』2巻もあったが亡失。
- 《魏書》48巻。晋の司空王沈の撰。
- 《呉書》25巻。韋昭の撰。もとは55巻、梁には存したが今は残欠。
- 《呉紀》9巻。晋の太学博士環済の撰。晋には張勃『呉録』30巻もあったが亡失。
- 《三国志》65巻、叙録1巻。晋の太子中庶子陳寿の撰、宋の太中大夫裴松之の注。
- 《魏志音義》1巻。盧宗道の撰。
- 《論三国志》9巻。何常侍の撰。
- 《三国志評》3巻。徐衆の撰。梁には『三国志序評』3巻(晋の著作佐郎王濤撰)もあったが亡失。
- 《晋書》86巻。もとは93巻、今は残欠。晋の著作郎王隠の撰。
- 《晋書》26巻。もとは44巻、明帝に至る、今は残欠。晋の散騎常侍虞預の撰。
- 《晋書》10巻。未完、もとは14巻、今は残欠。晋の中書郎硃鳳の撰、元帝に至る。
- 《晋中興書》78巻。東晋以降を記す。宋の湘東太守何法盛の撰。
- 《晋書》36巻。宋の臨川内史謝霊運の撰。
- 《晋書》110巻。斉の徐州主簿臧栄緒の撰。
- 《晋書》11巻。もとは102巻、梁には存したが今は残欠。蕭子雲の撰。
- 《晋史草》30巻。梁の蕭子顕の撰。梁には鄭忠『晋書』7巻、沈約『晋書』111巻、庾銑『東晋新書』7巻もあったが亡失。
- 《宋書》65巻。宋の中散大夫徐爰の撰。
- 《宋書》65巻。斉の冠軍録事参軍孫厳の撰。
- 《宋書》100巻。梁の尚書僕射沈約の撰。梁には宋の大明中に撰した『宋書』61巻もあったが亡失。
- 《斉書》60巻。梁の吏部尚書蕭子顕の撰。
- 《斉紀》10巻。劉陟の撰。
- 《斉紀》20巻。沈約の撰。梁には江淹『斉史』13巻もあったが亡失。
- 《梁書》49巻。梁の中書郎謝呉の撰、もとは100巻。
- 《梁史》53巻。陳の領軍・大著作郎許亭の撰。
- 《梁書帝紀》7巻。姚察の撰。
- 《通史》480巻。梁の武帝の撰。三皇に始まり梁に至る。
- 《後魏書》130巻。後斉の僕射魏収の撰。
- 《後魏書》100巻。著作郎魏彦深の撰。
- 《陳書》42巻。宣帝に至る、陳の吏部尚書陸瓊の撰。
- 《周史》18巻。未完。吏部尚書牛弘の撰。
以上67部、3,083巻。亡失した書を通計すると合わせて80部、4,030巻となる。
:古の天子・諸侯には必ず国史があり言行を記録し、後世になるほどその道は繁くなった。夏・殷以前は左史が言を記し右史が事を記した。周では太史・小史・内史・外史・御史がそれぞれ職を分掌し、諸侯の国もまた史官を置いた。『春秋国語』が引く周志・鄭書の説からも、当時記事にはそれぞれ職司があり、後にこれを合わせて総成書記としたと推測される。その後衰乱に陥り史官は絶え、秦は先王の典を滅ぼし旧制は残らなかった。漢の武帝の時、初めて太史公を置き司馬談にこれを掌らせた。当時天下の記録はまず太史に上げられ、副本が丞相に上げられ、遺文古事が悉く集まった。談は『左氏』『国語』『世本』『戦国策』『楚漢春秋』に依拠しその後の事を継いで一家の言を成した。談の没後、子の遷がまた太史令となり父の志を継承した。上は黄帝から下は炎漢に至るまで、12本紀・10表・8書・30世家・70列伝、合わせて『史記』と称した。遷の没後、好事家も多く著述したが多くは浅薄で継ぐに足らなかった。後漢の扶風の班彪に至り後伝数十篇を綴り前の失を正した。彪の没後、明帝がその子固に命じ志を継がせた。固は唐虞三代には代々典籍があったが、司馬遷の記述は漢氏を百王の末に継ぐものでその義に非ずと考え、高祖から起こし孝平・王莽の誅に終わるまでを12紀・8表・10志・69伝とし、20余年心血を注いだ。建初中、初めて表と紀伝を奏上したが10志は完成しなかった。固の没後、曹大家に命じて続成させた。これより先、明帝は固を蘭台令史に召し、陳宗・尹敏・孟冀ら先輩とともに『光武本紀』を完成させた。固は郎に抜擢され秘書の校訂を典掌した。固が撰した後漢の事は『列伝載記』28篇となった。その後劉珍・劉毅・劉陶・伏無忌らが相次いで東観で著述し『漢記』と呼ばれた。三国鼎立の時代、魏・呉ともに史官を置いた。晋の時、巴西の陳寿が三国の事を刪り集め、魏帝のみを紀とし功臣及び呉・蜀の主はすべて伝とし、それぞれの国に依って部類を分け『三国志』と呼んだ。寿の没後、梁州大中正範頵が上表し、帝は河南尹・洛陽令に詔して寿の家からこれを写させた。これより世々著述され班固・司馬遷を模範として正史とし、著者はさらに広がり一代の史は数十家に及んだ。ただ『史記』『漢書』は師法が相伝わり解釈も備わっている。『三国志』及び范曄『後漢』には音注はあるが近世の作であり読めばわかる。梁の時『漢書』に明るいのは劉顕・韋棱、陳の時は姚察、隋代では包愷・蕭該がそれぞれ名家とされた。『史記』を伝える者は甚だ少ない。今その世代に依って編纂し正史に備える。
古史
- 《紀年》12巻。『汲塚書』、及び『竹書同異』1巻。
- 《漢紀》30巻。漢の秘書監荀悦の撰。
- 《後漢紀》30巻。袁彦伯の撰。
- 《後漢紀》30巻。張璠の撰。
- 《献帝春秋》10巻。袁曄の撰。
- 《魏氏春秋》20巻。孫盛の撰。
- 《魏紀》12巻。左将軍陰澹の撰。
- 《漢魏春秋》9巻。孔舒元の撰。
- 《晋紀》4巻。陸機の撰。
- 《晋紀》23巻。幹宝の撰、愍帝に至る。
- 《晋紀》10巻。晋の前軍諮議曹嘉之の撰。
- 《漢晋陽秋》47巻。愍帝に至る。晋の滎陽太守習鑿歯の撰。
- 《晋紀》11巻。明帝に至る。晋の荊州別駕鄧粲の撰。
- 《晋陽秋》32巻。哀帝に至る。孫盛の撰。
- 《晋紀》23巻。宋の中散大夫劉謙之の撰。
- 《晋紀》10巻。宋の呉興太守王韶之の撰。
- 《晋紀》45巻。宋の中散大夫徐広の撰。
- 《続晋陽秋》20巻。宋の永嘉太守檀道鸞の撰。
- 《続晋紀》5巻。宋の新興太守郭季産の撰。
- 《宋略》20巻。梁の通直郎裴子野の撰。
- 《宋春秋》20巻。梁の呉興令王琰の撰。
- 《斉春秋》30巻。梁の奉朝請呉均の撰。
- 《斉典》5巻。王逸の撰。
- 《斉典》10巻
- 《三十国春秋》31巻。梁の湘東世子蕭方等の撰。
- 《戦国春秋》20巻。李概の撰。
- 《梁典》30巻。劉璠の撰。
- 《梁典》30巻。陳の始興王諮議何之元の撰。
- 《梁撮要》30巻。陳の征南諮議陰僧仁の撰。
- 《梁後略》10巻。姚勖の撰。
- 《梁太清紀》10巻。梁の長沙蕃王蕭韶の撰。
- 《淮海乱離志》4巻。蕭世怡の撰。梁末の侯景の乱を敘す。
- 《斉紀》30巻。後斉の事を紀す。崔子発の撰。
- 《斉志》10巻。後斉の事。王劭の撰。
以上34部、666巻。
:史官が絶えて以来、作者は代々班固・司馬遷を規範として受け継いだ。漢の献帝の時に興った荀悦は典籍を篤く好み、班固『漢書』が文が繁雑で省みがたいことから潁川の荀悦に『春秋左伝』の体裁で『漢紀』30篇を作らせた。言葉は簡約で事は詳しく議論も優れ大いに世に行われた。晋の太康元年、汲郡の人が魏の襄王の塚を発いた際、古い竹簡の書を得たが字はみな科斗文字であった。塚を発いた者は意に介さずしばしば散乱させた。帝は中書監荀勖・令和嶠に命じて編次させ15部87巻とした。多くは雑駁怪妄で訓知できないが『周易』『紀年』のみは最も明瞭であった。『周易』上下篇は今の本と同じであった。『紀年』はみな夏正建寅の月を歳首とし、夏・殷・周三代の王事から始まり諸侯国別の記述はなく、ただ晋国のみを特記し殤叔の称号から始まり文侯・昭侯を経て曲沃荘伯に至り晋国の滅亡で終わる。魏の事のみを記し下は魏の哀王に至り「今王」と呼んでいる、つまり魏国の史記であろう。その著述はみな編年で相次ぎ文意は『春秋経』に酷似する。記された事の多くは『春秋』『左氏』と符合する。学者はこれによって『春秋』を古史記の正法とし著述の多くがその体裁に依っている。今その世代に依って編纂し、これを古史と呼ぶ。
雑史
- 《周書》10巻。『汲塚書』、仲尼が刪った『書』の余りに似る。
- 《古文瑣語》4巻。『汲塚書』。
- 《春秋前伝》10巻。何承天の撰。
- 《春秋前雑伝》9巻。何承天の撰。
- 《春秋後伝》31巻。晋の著作郎楽資の撰。
- 《戦国策》32巻。劉向の録。
- 《戦国策》21巻。高誘の撰注。
- 《戦国策論》1巻。漢の京兆尹延篤の撰。
- 《楚漢春秋》9巻。陸賈の撰。
- 《古今注》8巻。伏無忌の撰。
- 《越絶記》16巻。子貢の撰。
- 《呉越春秋》12巻。趙曄の撰。
- 《呉越春秋削繁》5巻。楊方の撰。
- 《呉越春秋》10巻。皇甫遵の撰。
- 《呉越記》6巻
- 《南越志》8巻。沈氏の撰。
- 《小史》8巻
- 《漢霊献二帝紀》3巻。漢の侍中劉芳の撰、残欠。梁には6巻本があった。
- 《山陽公載記》10巻。楽資の撰。
- 《漢末英雄記》8巻。王粲の撰、残欠。梁には10巻本があった。
- 《九州春秋》10巻。司馬彪の撰、漢末の事を記す。
- 《魏武本紀》4巻。梁にはまた5巻本があった。
- 《魏尚書》8巻。孔衍の撰。梁には10巻本が完成していた。
- 《魏晋世語》10巻。晋の襄陽令郭頒の撰。
- 《魏末伝》2巻。梁にはまた『魏末伝』及び『魏氏大事』3巻もあったが亡失。
- 《呂布本事》1巻。毛範の撰。
- 《晋諸公賛》21巻。晋の秘書監傅暢の撰。
- 《晋後略記》5巻。晋の下邳太守荀綽の撰。
- 《晋書鈔》30巻。梁の豫章内史張緬の撰。
- 《晋書鴻烈》6巻。張氏の撰。
- 《宋中興伐逆事》2巻
- 《宋拾遺》10巻。梁の少府卿謝綽の撰。
- 《左史》6巻。李概の撰。
- 《魏国統》20巻。梁祚の撰。
- 《梁帝紀》7巻
- 《梁太清録》8巻
- 《梁承聖中興略》10巻。劉仲威の撰。
- 《梁末代紀》1巻
- 《梁皇帝実録》3巻。周興嗣の撰。武帝の事を記す。
- 《梁皇帝実録》5巻。梁の中書郎謝呉の撰。元帝の事を記す。
- 《棲鳳春秋》5巻。臧厳の撰。
- 《陳王業曆》1巻。陳の中書郎趙斉旦の撰。
- 《史要》10巻。漢の桂陽太守衛颯の撰。『史記』の要言を約め類で従える。
- 《典略》89巻。魏の郎中魚豢の撰。
- 《史漢要集》2巻。晋の祠部郎王蔑の撰。『史記』を抄し『春秋』に入るものは録さない。
- 《三史略》29巻。呉の太子太傅張温の撰。
- 《史記正伝》9巻。張瑩の撰。
- 《後漢略》25巻。張緬の撰。
- 《漢皇徳紀》30巻。漢の有道徴士侯瑾の撰。光武帝から沖帝に至る。
- 《洞紀》4巻。韋昭の撰。庖犠以来漢の建安27年に至るを記す。
- 《続洞紀》1巻。臧栄緒の撰。
- 《帝王世紀》10巻。皇甫謐の撰。三皇に始まり漢・魏に尽きる。
- 《帝王世紀音》4巻。虞綽の撰。
- 《帝王本紀》10巻。来奧の撰。
- 《続帝王世紀》10巻。何茂材の撰。
- 《十五代略》10巻。吉文甫の撰。庖犠に始まり晋に至る。
- 《帝王要略》12巻。環済の撰。帝王及び天官・地理・喪服を紀す。
- 《周載》8巻。東晋の臨賀太守孟儀の撰。前代を略記し下は秦に至る。もとは30巻、今は亡失。
- 《漢書鈔》30巻。晋の散騎常侍葛洪の撰。
- 《拾遺録》2巻。偽秦の姚萇の方士王子年の撰。
- 《王子年拾遺記》10巻。蕭綺の撰。
- 《華夷帝王世紀》30巻。楊曄の撰。
- 《正史削繁》94巻。阮孝緒の撰。
- 《童悟》12巻
- 《帝王世録》1巻。甄鸞の撰。
- 《先聖本紀》10巻。劉縚の撰。
- 《年曆帝紀》30巻。姚恭の撰。
- 《帝王諸侯世略》11巻
- 《王霸記》3巻。潘傑の撰。
- 《歴代記》32巻
- 《隋書》60巻。未完。秘書監王劭の撰。
以上72部、917巻。亡失した書を通計すると73部、939巻となる。
:秦が古文を排除して以来、篇籍は散逸した。漢初に『戦国策』が得られたが、これは戦国の遊士がその策謀を記したものであろう。その後陸賈が『楚漢春秋』を作り秦・項を誅鋤した事を述べた。また『越絶』があり子貢の作と伝えられる。後漢の趙曄はまた『呉越春秋』を作った。これらの属辞比事はいずれも『春秋』『史記』『漢書』とは似ておらず、率爾として作られたもので史策の正とはいえない。霊帝・献帝の代、天下は大乱し史官はその常守を失った。博達の士はその廃絶を憐れみそれぞれ見聞を記録し遺亡に備えた。以後群才がこれを景慕し著述する者が甚だ多かった。また後漢以来学者は多く旧史を抄撮して自ら一書とし、あるいは人皇から始まりあるいは近代で断つなどそれぞれの志があったが体制は経らざるものであった。また委巷の説には迂怪妄誕で真偽を測りがたいものもあった。しかしその大抵は帝王の事であり、通人君子は必ず博く採り広く覧てその要を酌むべきであるため、これを備え存し「雑史」と呼ぶ。
霸史
- 《趙書》10巻。別名『二石集』、石勒の事を記す。偽燕の太傅長史田融の撰。
- 《二石伝》2巻。晋の北中郎参軍王度の撰。
- 《二石偽治時事》2巻。王度の撰。
- 《漢之書》10巻。常璩の撰。
- 《華陽国志》12巻。常璩の撰。梁には『蜀平記』10巻、『蜀漢偽官故事』1巻もあったが亡失。
- 《燕書》20巻。慕容雋の事を記す。偽燕の尚書范亨の撰。
- 《南燕録》5巻。慕容徳の事を記す。偽燕の尚書郎張詮の撰。
- 《南燕録》6巻。慕容徳の事を記す。偽燕の中書郎王景暉の撰。
- 《南燕書》7巻。遊覧先生の撰。
- 《燕志》10巻。馮跋の事を記す。魏の侍中高閭の撰。
- 《秦書》8巻。何仲熙の撰。苻健の事を記す。
- 《秦記》11巻。宋の殿中将軍裴景仁の撰、梁の雍州主簿席恵明の注。
- 《秦紀》10巻。姚萇の事を記す。魏の左民尚書姚和都の撰。
- 《涼記》8巻。張軌の事を記す。偽燕の右僕射張諮の撰。
- 《涼書》10巻。張軌の事を記す。偽涼の大将軍従事中郎劉景の撰。
- 《西河記》2巻。張重華の事を記す。晋の侍御史喩帰の撰。
- 《涼記》10巻。呂光の事を記す。偽涼の著作佐郎段亀竜の撰。
- 《涼書》10巻。高道譲の撰。
- 《涼書》10巻。沮渠の国史。
- 《托跋涼録》10巻
- 《敦煌実録》10巻。劉景の撰。
- 《十六国春秋》100巻。魏の崔鴻の撰。
- 《纂録》10巻
- 《戦国春秋》20巻。李概の撰。
- 《漢趙記》10巻。和苞の撰。
- 《吐谷渾記》2巻。宋の新亭侯段国の撰。梁には『翟遼書』2巻、『諸国略記』2巻、『永嘉後纂年記』2巻、『段業伝』1巻もあったが亡失。
- 《天啓紀》10巻。梁の元帝の子蕭諝が湘州に拠った事を記す。
以上27部、335巻。亡失した書を通計すると合わせて33部、346巻となる。
:『伝』に「君子有らずんば其れ能く国たらんや」とある。晋の永嘉の乱以来、皇綱は統御を失い、九州の君長で中原に拠る者は甚だ多かった。あるいは正朔を推奉し、あるいは名を仮り号を窃んだが、その君臣の忠義の節や国を経め民を字う務めは概ね勤勉であった。当時の臣子もそれぞれ記録した。後魏が諸国を平定し嵩・華の地を有すると、初めて司徒崔浩に命じ広く旧聞を採り国史を編纂させた。諸国の記注はすべて秘閣に集められたが爾朱の乱で散亡した。今その現存するものを挙げこれを「霸史」と呼ぶ。
起居注
- 《穆天子伝》6巻。『汲塚書』。郭璞の注。
- 《漢献帝起居注》5巻
- 《晋泰始起居注》20巻。李軌の撰。
- 《晋咸寧起居注》10巻。李軌の撰。
- 《晋泰康起居注》21巻。李軌の撰。
- 《晋元康起居注》1巻。梁には『永平元康永寧起居注』6巻、また『恵帝起居注』2巻、『永嘉建興起居注』13巻もあったが亡失。
- 《晋建武大興永昌起居注》9巻。梁には20巻本があった。
- 《晋元康起居注》1巻
- 《晋咸和起居注》16巻。李軌の撰。
- 《晋咸康起居注》22巻
- 《晋建元起居注》4巻
- 《晋永和起居注》17巻。梁には24巻本があった。
- 《晋升平起居注》10巻
- 《晋隆和興寧起居注》5巻
- 《晋咸安起居注》3巻
- 《晋泰和起居注》6巻。梁には10巻本があった。
- 《晋甯康起居注》6巻
- 《晋泰元起居注》25巻。梁には54巻本があった。
- 《晋隆安起居注》10巻
- 《晋元興起居注》9巻
- 《晋義熙起居注》17巻。梁には34巻本があった。
- 《晋元熙起居注》2巻
- 《晋起居注》317巻。宋の北徐州主簿劉道会の撰。梁には322巻本があった。
- 《流別起居注》37巻。梁には『晋宋起居注鈔』51巻、『晋宋先朝起居注』20巻もあったが亡失。
- 《宋永初起居注》10巻
- 《宋景平起居注》3巻
- 《宋元嘉起居注》55巻。梁には60巻本があった。
- 《宋孝建起居注》12巻
- 《宋大明起居注》15巻。梁には34巻本があり、また『景和起居注』4巻、『明帝在蕃注』3巻もあったが亡失。
- 《宋泰始起居注》19巻。梁には23巻本があった。
- 《宋泰豫起居注》4巻。梁には『宋元徽起居注』20巻、『昇明起居注』6巻もあったが亡失。
- 《斉永明起居注》25巻。梁には34巻本があり、また『建元起居注』12巻、『隆昌延興建武起居注』4巻、『中興起居注』4巻もあったが亡失。
- 《梁大同起居注》10巻
- 《後魏起居注》336巻
- 《陳永定起居注》8巻
- 《陳天嘉起居注》23巻
- 《陳天康光大起居注》10巻
- 《陳太建起居注》56巻
- 《陳至徳起居注》4巻
- 《後周太祖号令》3巻
- 《隋開皇起居注》60巻
- 《南燕起居注》1巻
以上44部、1,189巻。
:起居注とは君主の言行動止を記録するものである。『春秋伝』に「君の挙動は必ず書される。書いて法に則らなければ、後嗣は何をもって観るのか」とある。『周官』では内史が王の命を掌り、その副を書いて蔵するのがこの職にあたる。漢の武帝には『禁中起居注』があり、後漢の明徳馬皇后は『明帝起居注』を撰した。当時の起居記録は宮中にあり女史の職であったようだが、みな散逸し今は知りようがない。今存するものには漢の献帝及び晋代以来の『起居注』があり、いずれも近侍の臣が記録したものである。晋の時にはまた『汲塚書』を得て『穆天子伝』があり、その体裁は今の起居注と正に同じであり、周の内史が記した王命の副本であろう。近代以来別にその職があり、詳細は『百官志』にある。今その先後に依って編次する。偽国の起居注は『南燕』1巻のみで別立てできないためここに付す。
舊事
- 《漢武帝故事》2巻
- 《西京雑記》2巻
- 《漢魏呉蜀旧事》8巻
- 《晋朝雑事》2巻
- 《晋宋旧事》135巻
- 《晋要事》3巻
- 《晋故事》43巻
- 《晋建武故事》1巻
- 《晋咸和咸康故事》4巻。晋の孔愉の撰。
- 《晋修復山陵故事》5巻。車灌の撰。
- 《交州雑事》9巻。士燮及び陶璜の事を記す。
- 《晋八王故事》10巻
- 《晋四王起事》4巻。晋の廷尉盧綝の撰。
- 《大司馬陶公故事》3巻
- 《郤太尉為尚書令故事》3巻
- 《桓玄偽事》3巻
- 《晋東宮旧事》10巻
- 《秦漢已来旧事》10巻
- 《尚書大事》20巻。范汪の撰。
- 《沔南故事》3巻。応思遠の撰。
- 《天正旧事》3巻。撰者不明。
- 《皇儲故事》2巻
- 《梁旧事》30巻。内史侍郎蕭大圜の撰。
- 《東宮典記》70巻。左庶子宇文愷の撰。
- 《開業平陳記》20巻
以上25部、404巻。
:古の朝廷の政は号令を発し百司がこれを奉じ、官府に蔵し各々その職を修め守って忘れなかった。『春秋伝』に「吾れ諸を故府に視る」とあるのがこれである。『周官』では御史が治朝の法を掌り、太史が万民との約契や質剤を掌り邦国の治を逆える。百司庶府がそれぞれ事を蔵し、太史の職はさらにこれを総括して掌った。漢の時、蕭何が律令を定め、張蒼が章程を制し、叔孫通が儀法を定め、制度は次第に広がった。晋初、甲令以下は900余巻に達し、晋の武帝は車騎将軍賈充に命じ広く諸儒を集めその要を刪り採らせ律10篇を増した。その余で遠く経るに足らないものを法令とし、施行する制度を令とし、品式章程を故事とし、それぞれ官府に還した。搢紳の士がこれを撰録して篇巻を成したが、これも代を経て遺失した。今その現存するものに拠り「旧事篇」と呼ぶ。
職官
- 《漢官解詁》3篇。漢の新汲令王隆の撰、胡広の注。
- 《漢官》5巻。応劭の注。
- 《漢官儀》10巻。応劭の撰。
- 《漢官典職儀式選用》2巻。漢の衛尉蔡質の撰。梁には『荀攸魏官儀』1巻、『韋昭官儀職訓』1巻もあったが亡失。
- 《晋公卿礼秩故事》9巻。傅暢の撰。
- 《晋新定儀注》14巻。梁には徐宣瑜『晋官品』1巻、荀綽『百官表注』16巻、幹宝『司徒儀』1巻、宋『職官記』9巻、晋『百官儀服録』5巻、大興2年『定官品事』5巻、『百官品』9巻もあったが亡失。
- 《百官階次》1巻
- 《斉職儀》50巻。斉の長水校尉王珪之の撰。梁には王珪之『斉儀』49巻もあったが亡失。
- 《斉職儀》5巻
- 《梁選簿》3巻。徐勉の撰。
- 《梁勲選格》1巻
- 《職官要録》30巻。陶の撰。
- 《梁官品格》1巻
- 《百官階次》3巻
- 《新定将軍名》1巻
- 《吏部用人格》1巻
- 《官族伝》14巻。何晏の撰。
- 《百官春秋》50巻。王秀道の撰。
- 《百官春秋》20巻
- 《魏晋百官名》5巻
- 《晋百官名》30巻
- 《晋官属名》4巻
- 《陳百官簿状》2巻
- 《陳将軍簿》1巻
- 《新定官品》20巻。梁の沈約の撰。
- 《梁尚書職制儀注》41巻
- 《職令古今百官注》10巻。郭演の撰。
以上27部、336巻。亡失した書を通計すると合わせて36部、433巻となる。
:古の仕える者は臣事する所の策に名を書かれ、それぞれ分職があり互いに統治した。『周官』では塚宰が邦の六典を掌り、御史が正に従う者の数を数えた。塚宰は六卿の属を総べてその政を治め、御史はその在位の名数と先後の次第を掌ったのであろう。今『漢書百官表』が衆職の事を列し在位の次第を記すのも、古の制であろう。漢末、王隆・応劭らは『百官表』が不十分だとして『漢官解詁』『漢官儀』等の書を作った。以後これに倣い、正史の表志には百僚の在官の名がなくなった。搢紳の徒はあるいは官曹名品の書を取ってこれを撰録し別に世に行った。宋・斉以後その書はますます増え、篇巻は零細になり散逸しやすく、また瑣細で紀するに足らないものが多いため削った。その現存し見るべきものを編んで「職官篇」とする。
儀注
- 《漢旧儀》4巻。衛敬仲の撰。梁には衛敬仲『漢中興儀』1巻もあったが亡失。
- 《晋新定儀注》40巻。晋の安成太守傅瑗の撰。
- 《晋雑儀注》11巻
- 《晋尚書儀》10巻
- 《甲辰儀》5巻。江左の撰。
- 《封禅儀》6巻
- 《宋儀注》10巻
- 《宋儀注》20巻
- 《宋尚書雑注》18巻。もとは20巻。
- 《宋東宮儀記》23巻。宋の新安太守張鏡の撰。
- 《徐爰家儀》1巻
- 《東宮新記》20巻。蕭子雲の撰。
- 《梁吉礼儀注》10巻。明山賓の撰。
- 《梁賓礼儀注》9巻。賀緌の撰。案ずるに梁の明山賓が撰した『吉儀注』206巻・録6巻、厳植之が撰した『凶儀注』479巻・録45巻、陸璉が撰した『軍儀注』190巻・録2巻、司馬襲が撰した『嘉儀注』112巻・録3巻はすべて亡失し、現存するのは『士』『吉』及び『賓』のみで合わせて19巻。
- 《皇典》20巻。梁の豫章太守丘仲孚の撰。
- 《雑凶礼》42巻
- 《政礼儀注》10巻。何胤の撰。梁には何胤『士喪儀注』9巻もあったが亡失。
- 《雑儀注》180巻
- 《陳尚書雑儀注》550巻
- 《陳吉礼》171巻
- 《陳賓礼》65巻
- 《陳軍礼》6巻
- 《陳嘉礼》102巻
- 《後魏儀注》50巻
- 《後斉儀注》290巻
- 《雑嘉礼》38巻
- 《国親皇太子序親簿》1巻
- 《隋朝儀礼》100巻。牛弘の撰。
- 《大漢輿服志》1巻。魏の博士董巴の撰。
- 《魏晋諡議》13巻。何晏の撰。
- 《汝南君諱議》2巻
- 《決疑要注》1巻。摯虞の撰。
- 《車服雑注》1巻。徐広の撰。
- 《礼儀制度》13巻。王逡之の撰。
- 《古今輿服雑事》20巻。梁の周遷の撰。
- 《晋鹵簿図》1巻
- 《鹵簿儀》2巻
- 《陳鹵簿図》1巻
- 《斉鹵簿儀》1巻
- 《諸衛左右廂旗図様》15巻
- 《内外書儀》4巻。謝元の撰。
- 《書儀》2巻。蔡超の撰。
- 《書筆儀》21巻。謝朏の撰。
- 《宋長沙檀太妃薨吊答書》12巻
- 《吊答儀》10巻。王倹の撰。
- 《書儀》10巻。王弘の撰。
- 《皇室儀》13巻。鮑行卿の撰。
- 《吉書儀》2巻。王倹の撰。
- 《書儀疏》1巻。周舎の撰。
- 《新儀》30巻。鮑泉の撰。
- 《文儀》2巻。梁の修端の撰。
- 《趙李家儀》10巻、録1巻。李穆叔の撰。
- 《書儀》10巻。唐瑾の撰。
- 《言語儀》10巻
- 《厳植之儀》2巻
- 《邇儀》4巻。馬枢の撰。
- 《婦人書儀》8巻
- 《僧家書儀》5巻。釈曇瑗の撰。
- 《要典雑事》50巻
以上59部、2,029巻。亡失した書を通計すると合わせて69部、3,094巻となる。
:儀注の興りはその由来久しい。君臣父子・六親九族にはそれぞれ上下親疏の別があり、養生送死・吊恤賀慶には進止威儀の数があった。唐虞以上ではこれを三に分け、周ではこれによって五とした。『周官』では宗伯が吉凶賓軍嘉を掌り王を助けて邦国を安んじ万民を親しませ、太史が書を執ってこれに協力するとある。当時は典章がみな備わり行うことができた。周が衰えると諸侯がその籍を削り、秦に至ってさらに焼き去った。漢が興ると叔孫通が朝儀を定め、武帝が汾陰で后土を初めて祀り、成帝の時初めて南北の郊を定め、節文は次第に整った。後漢ではさらに曹褒に漢儀を定めさせ、以後代々製作が行われた。しかし旧章の残欠のため各々の見解に依り彼此争いが絶えず篇牘に満ちた。後世は事情が多く変化に応じたため、一時の制で長久の道でないものもあり、筆を執る士はその大綱を削って史志に編んだ。あるいは浅近に傷つき、あるいは要旨に至らず、遺文余事もまた多く散逸した。今その現存するものを集め「儀注篇」とする。
刑法
- 《律本》21巻。杜預の撰。
- 《漢晋律序注》1巻。晋の僮長張斐の撰。
- 《雑律解》21巻。張斐の撰。案ずるに梁には『杜預雑律』7巻もあったが亡失。
- 《晋宋斉梁律》20巻。蔡法度の撰。
- 《梁律》20巻。梁の義興太守蔡法度の撰。
- 《後魏律》20巻
- 《北斉律》12巻、目1巻。
- 《陳律》9巻。範泉の撰。
- 《周律》25巻
- 《周大統式》3巻
- 《隋律》12巻
- 《隋大業律》11巻
- 《晋令》40巻
- 《梁令》30巻、録1巻。
- 《梁科》30巻
- 《北斉令》50巻
- 《北斉権令》2巻
- 《陳令》30巻。範泉の撰。
- 《陳科》30巻。範泉の撰。
- 《隋開皇令》30巻、目1巻。
- 《隋大業令》30巻
- 《漢朝議駁》30巻。応劭の撰。案ずるに梁には『建武律令故事』2巻、劉邵『律略論』5巻もあったが亡失。
- 《晋雑議》10巻
- 《晋弾事》10巻
- 《南台奏事》22巻
- 《漢名臣奏事》30巻
- 《魏王奏事》10巻
- 《魏名臣奏事》40巻、目1巻、陳寿の撰。
- 《魏台雑訪議》3巻。高堂隆の撰。
- 《魏廷尉決事》10巻
- 《晋駁事》4巻
- 《晋雑制》60巻
- 《晋刺史六条制》1巻
- 《斉五服制》1巻
- 《陳新制》60巻
以上35部、712巻。亡失した書を通計すると合わせて38部、726巻となる。
:刑法とは先王が罪悪を懲らしめ不軌な者を斉える所以である。『書』は唐虞の世に五刑に服があったことを述べ、夏后氏は正刑に五、科条に三千を定めた。『周官』では司寇が三典を掌り邦国を刑し、司刑が五刑の法を掌り万民の罪を科す。太史はまた典法をもって邦国に逆え、内史は国法を執って政事を考える。『春秋伝』に「九刑にあれば忘れず」とある。刑書の作られたのは久しく、官府に蔵し人が知って争端を起こし軽々しく犯すことを懼れたためである。末世に至ると情を恣にし法を越え刑罰は僭濫した。秦に至りさらに苛虐が加わり先王の正刑は滅んだ。漢初、蕭何が律9章を定め、その後次第に増益され令甲以下は蔵に溢れた。晋初、賈充・杜預がこれを刪り定め、律・令・故事とした。梁の時さらに時宜に適う故事を採って『梁科』とした。後斉の武成帝の時さらに麟趾殿で刑典を刪正し『麟趾格』と呼んだ。後周の太祖はまた蘇綽に命じ『大統式』を撰させた。隋では律令格式が並び行われた。律以下は代々改作が行われ、詳細は『刑法志』にある。『漢律』は久しく亡び故事・駁議もまた多く散逸した。今その現存し見るべきものを録して「刑法篇」とする。
雜傳
- 《三輔決録》7巻。漢の太僕趙岐の撰、摯虞の注。
- 《海内先賢伝》4巻。魏の明帝の時撰。
- 《四海耆旧伝》1巻
- 《海内士品》1巻
- 《先賢集》3巻
- 《兗州先賢伝》1巻
- 《徐州先賢伝》1巻
- 《徐州先賢伝賛》9巻。劉義慶の撰。
- 《海岱志》20巻。斉の前将軍記室崔慰祖の撰。
- 《交州先賢伝》3巻。晋の範瑗の伝。
- 《益部耆旧伝》14巻。陳長寿の撰。
- 《続益部耆旧伝》2巻
- 《諸国清賢伝》1巻
- 《魯国先賢伝》2巻。晋の大司農白褒の撰。
- 《楚国先賢伝賛》12巻。晋の張方の撰。
- 《汝南先賢伝》5巻。魏の周斐の撰。
- 《陳留耆旧伝》2巻。漢の議郎圏称の撰。
- 《陳留耆旧伝》1巻。魏の散騎侍郎蘇林の撰。
- 《陳留先賢像賛》1巻。陳英宗の撰。
- 《陳留志》15巻。東晋の剡令江敞の撰。
- 《済北先賢伝》1巻
- 《廬江七賢伝》2巻
- 《東莱耆旧伝》1巻。王基の撰。
- 《襄陽耆旧記》5巻。習鑿歯の撰。
- 《会稽先賢伝》7巻。謝承の撰。
- 《会稽後賢伝記》2巻。鐘離岫の撰。
- 《会稽典録》24巻。虞豫の撰。
- 《会稽先賢像賛》5巻
- 《漢世要記》1巻
- 《呉先賢伝》4巻。呉の左丞相陸凱の撰。
- 《東陽朝堂像賛》1巻。晋の南平太守留叔先の撰。
- 《豫章烈士伝》3巻。徐整の撰。
- 《豫章旧志》3巻。晋の会稽太守熊黙の撰。
- 《豫章旧志後撰》1巻。熊欣の撰。
- 《零陵先賢伝》1巻
- 《長沙耆旧伝賛》3巻。晋の臨川王郎中劉彧の撰。
- 《桂陽先賢画賛》1巻。呉の左中郎張勝の撰。
- 《武昌先賢志》2巻。宋の天門太守郭縁生の撰。
- 《蜀文翁学堂像題記》2巻
- 《呈賢高士伝賛》3巻。嵆康の撰、周続之の注。
- 《高士伝》6巻。皇甫謐の撰。
- 《逸士伝》1巻。皇甫謐の撰。
- 《逸民伝》7巻。張顕の撰。
- 《高士伝》2巻。虞槃佐の撰。
- 《至人高士伝賛》2巻。晋の廷尉卿孫綽の撰。
- 《高隠伝》10巻。阮孝緒の撰。
- 《高隠伝》10巻
- 《高僧伝》6巻。虞孝敬の撰。
- 《止足伝》10巻
- 《続高士伝》7巻。周弘譲の撰。
- 《孝子伝賛》3巻。王韶之の撰。
- 《孝子伝》15巻。晋の輔国将軍蕭広済の撰。
- 《孝子伝》10巻。宋の員外郎鄭緝之の撰。
- 《孝子伝》8巻。師覚授の撰。
- 《孝子伝》20巻。宋躬の撰。
- 《孝子伝略》2巻
- 《孝徳伝》30巻。梁の元帝の撰。
- 《孝友伝》8巻
- 《曾参伝》1巻
- 《忠臣伝》30巻。梁の元帝の撰。
- 《顕忠録》20巻。梁の元懌の撰。
- 《丹陽尹伝》10巻。梁の元帝の撰。
- 《英蕃可録》2巻。張万賢の撰、邵武侯新の注。
- 《高才不遇伝》4巻。後斉の劉昼の撰。
- 《良吏伝》10巻。鐘岏の撰。
- 《海内名士伝》1巻
- 《正始名士伝》3巻。袁敬仲の撰。
- 《江左名士伝》1巻。劉義慶の撰。
- 《竹林七賢論》2巻。晋の太子中庶子戴逵の撰。
- 《七賢伝》5巻。孟氏の撰。
- 《文士伝》50巻。張騭の撰。
- 《列士伝》2巻。劉向の撰。
- 《陰徳伝》2巻。宋の光禄大夫範晏の撰。
- 《悼善伝》11巻
- 《雑伝》36巻。任昉の撰。もとは147巻、亡失。
- 《東方朔伝》8巻
- 《毌丘倹記》3巻
- 《管輅伝》3巻。管辰の撰。
- 《雑伝》40巻。賀蹤の撰。もとは70巻、亡失。
- 《雑伝》19巻。陸澄の撰。
- 《雑伝》11巻
- 《玄晏春秋》3巻。皇甫謐の撰。
- 《孔子弟子先儒伝》10巻。
- 《李氏家伝》1巻
- 《桓氏家伝》1巻
- 《王朗王粛家伝》1巻
- 《太原王氏家伝》23巻
- 《褚氏家伝》1巻。褚凱らの撰。
- 《薛常侍家伝》1巻
- 《江氏家伝》7巻。江祚らの撰。
- 《庾氏家伝》1巻。庾斐の撰。
- 《裴氏家伝》4巻。裴松之の撰。
- 《虞氏家記》5巻。虞覧の撰。
- 《曹氏家伝》1巻。曹毗の撰。
- 《範氏家伝》1巻。范汪の撰。
- 《紀氏家紀》1巻。紀友の撰。
- 《韋氏家伝》1巻
- 《何顒使君家伝》1巻
- 《明氏家訓》1巻。偽燕の衛尉明岌の撰。
- 《明氏世録》6巻。梁の信武記室明粲の撰。
- 《陸史》15巻
- 《王氏江左世家伝》20巻。王褒の撰。
- 《孔氏家伝》5巻
- 《崔氏五門家伝》2巻。崔氏の撰。
- 《暨氏家伝》1巻
- 《周斉王家伝》1巻。姚氏の撰。
- 《爾朱家伝》1巻。王氏の撰。
- 《周氏家伝》1巻
- 《令狐氏家伝》1巻
- 《新旧伝》4巻
- 《漢南庾氏家伝》3巻
- 《何氏家伝》3巻
- 《童子伝》2巻。王鎮之の撰。
- 《幼童伝》10巻。劉昭の撰。
- 《訪来伝》10巻。来奧の撰。
- 《懐旧志》9巻。梁の元帝の撰。
- 《知己伝》1巻。盧思道の撰。
- 《全徳志》1巻。梁の元帝の撰。
- 《同姓名録》1巻。梁の元帝の撰。
- 《列女伝》15巻。劉向の撰、曹大家の注。
- 《列女伝》7巻。趙母の注。
- 《列女伝》8巻。高氏の撰。
- 《列女伝頌》1巻。劉歆の撰。
- 《列女伝頌》1巻。曹植の撰。
- 《列女伝賛》1巻。繆襲の撰。
- 《列女後伝》10巻。項原の撰。
- 《列女伝》6巻。皇甫謐の撰。
- 《列女伝》7巻。綦毋邃の撰。
- 《列女伝要録》3巻
- 《女記》10巻。杜預の撰。
- 《美婦人伝》6巻
- 《姑記》2巻。虞通之の撰。
- 《道人善道開伝》1巻。康泓の撰。
- 《名僧伝》30巻。釈宝唱の撰。
- 《高僧伝》14巻。釈慧皎の撰。
- 《江東名徳伝》3巻。釈法進の撰。
- 《法師伝》10巻。王巾の撰。
- 《衆僧伝》20巻。裴子野の撰。
- 《薩婆多部伝》5巻。釈僧祐の撰。
- 《梁故草堂法師伝》1巻
- 《尼伝》2巻。釈宝唱の撰。
- 《法顕伝》2巻
- 《法顕行伝》1巻
- 《梁武皇帝大舎》3巻。厳灊の撰。
- 《列仙伝賛》3巻。劉向の撰、鬷続、孫綽の賛。
- 《列仙伝賛》2巻。劉向の撰、晋の郭元祖の賛。
- 《神仙伝》10巻。葛洪の撰。
- 《説仙伝》1巻。硃思祖の撰。
- 《養性伝》2巻
- 《漢武内伝》3巻
- 《太元真人東郷司命茅君内伝》1巻。弟子李遵の撰。
- 《清虚真人王君内伝》1巻。弟子華存の撰。
- 《清虚真人裴君内伝》1巻
- 《正一真人三天法師張君内伝》1巻
- 《太極左仙公葛君内伝》1巻
- 《仙人馬君陰君内伝》1巻
- 《仙人許遠遊伝》1巻
- 《霊人辛玄子自序》1巻
- 《劉君内記》1巻。王珍の撰。
- 《陸先生伝》1巻。孔稚珪の撰。
- 《列仙賛序》1巻。郭元祖の撰。
- 《集仙伝》10巻
- 《洞仙伝》10巻
- 《王喬伝》1巻
- 《関令内伝》1巻。鬼谷先生の撰。
- 《南岳夫人内伝》1巻
- 《蘇君記》1巻。周季通の撰。
- 《嵩高寇天師伝》1巻
- 《華陽子自序》1巻
- 《太上真人内記》1巻。李氏の撰。
- 《道学伝》20巻
- 《宣験記》13巻。劉義慶の撰。
- 《応験記》1巻。宋の光禄大夫傅亮の撰。
- 《冥祥記》10巻。王琰の撰。
- 《列異伝》3巻。魏の文帝の撰。
- 《感応伝》8巻。王延秀の撰。
- 《古異伝》3巻。宋の永嘉太守袁王寿の撰。
- 《甄異伝》3巻。晋の西戎主簿戴祚の撰。
- 《述異記》10巻。祖沖之の撰。
- 《異苑》10巻。宋の給事劉敬叔の撰。
- 《続異苑》10巻
- 《捜神記》30巻。干宝の撰。
- 《捜神後記》10巻。陶潜の撰。
- 《霊鬼志》3巻。荀氏の撰。
- 《志怪》2巻。祖台之の撰。
- 《志怪》4巻。孔氏の撰。
- 《神録》5巻。劉之遴の撰。
- 《斉諧記》7巻。宋の散騎侍郎東陽無疑の撰。
- 《続斉諧記》1巻。呉均の撰。
- 《幽明録》20巻。劉義慶の撰。
- 《補続冥祥記》1巻。王曼穎の撰。
- 《漢武洞冥記》1巻。郭氏の撰。
- 《嘉瑞記》3巻。陸瓊の撰。
- 《祥瑞記》3巻
- 《符瑞記》10巻。許善心の撰。
- 《霊異録》10巻
- 《霊異記》10巻
- 《研神記》10巻。蕭繹の撰。
- 《旌異記》15巻。侯君素の撰。
- 《近異録》2巻。劉質の撰。
- 《鬼神列伝》1巻。謝氏の撰。
- 《志怪記》3巻。殖氏の撰。
- 《舎利感応記》3巻。王劭の撰。
- 《真応記》10巻
- 《周氏冥通記》1巻
- 《集霊記》20巻。顔之推の撰。
- 《冤魂志》3巻。顔之推の撰。
以上217部、1,286巻。亡失した書を通計すると合わせて219部、1,503巻となる。
:古の史官は必ずその記録を広くし、ひとり人君の挙動のみに限らなかった。『周官』では外史が四方の記録を掌り、諸侯の史記もこれに兼ねて含まれた。『春秋伝』に「虢仲・虢叔は王季の穆にして、勲は王室にあり盟府に蔵す」とある。臧紇の叛乱では季孫が太史に命じ悪臣を掌る者を召して盟わせた。『周官』では司寇が大きな盟約を蒞み盟書を天府に登録し、太史・内史・司会の六官がみなその副本を受けて蔵した。すなわち王者の誅賞はその事を具さに録し神明に昭告し、百官史臣がみなその書を蔵した。ゆえに公卿諸侯から群士に至るまで善悪の跡はことごとく史職に集まった。また閭胥の政は民衆を集めその敬敏任恤の者を書き、族師は毎月孝悌睦渭で学ある者を書き、党正は歳ごとにその徳行道芸ある者を書いて郷大夫に入れた。郷大夫は3年に一度大比しその徳行道芸を考えて賢者・能者を挙げその書を献じた。王は再拝してこれを受け天府に登録し、内史がその副本を持った。これにより窮居側陋の士でもその言行は必ず伝わり皆史伝を持った。史官が絶えて久しくその道が廃れると、漢初、丹書の約・白馬の盟が始まった。武帝が董仲舒の言に従い賢良文学を挙げるようになると、天下の記録がまず太史に上げられ善悪の事はことごとく集まった。司馬遷・班固がこれを撰し成し、股肱輔弼の臣、義に扶けられた俶儻の士はみな記録された。しかし操行高潔で世に関わらぬ者については『史記』ただ伯夷・叔斉のみを伝え、『漢書』もただ楊王孫の類を述べるに留まりその他は略して説かなかった。また漢時、阮倉が『列仙図』を作り、劉向が経籍を校勘した際初めて『列仙』『列士』『列女』の伝を作ったが、いずれもその志尚に因って率爾として作られ正史には属さなかった。後漢の光武帝は初めて南陽に詔して風俗を撰作させたため、沛・三輔には耆旧節士の序が、魯・廬江には名徳先賢の賛が作られた。郡国の書はこれによって作られた。魏の文帝はまた『列異』を作り鬼物奇怪の事を序し、嵆康は『高士伝』を作り聖賢の風を敘した。この事類に因って相継いで作る者が甚だ多く名目もますます広がったが、また虚誕怪妄の説も混じった。その本源を推せば、これもまた史官の末事であろう。筆を執る士はその要を刪り採る。魯・沛・三輔の序賛はともに亡び、後の作者もまた多く散逸した。今その現存するものを取り部類して「雑伝」と呼ぶ。
地理
- 《山海経》23巻。郭璞の注。
- 《水経》3巻。郭璞の注。
- 《黄図》1巻。三輔の宮観・陵廟・明堂・辟雍・郊畤等の事を記す。
- 《洛陽記》4巻
- 《洛陽記》1巻。陸機の撰。
- 《洛陽宮殿簿》1巻
- 《洛陽図》1巻。晋の懐州刺史楊佺期の撰。
- 《述征記》2巻。郭縁生の撰。
- 《西征記》2巻。戴延之の撰。
- 《婁地記》1巻。呉の顧啓期の撰。
- 《風土記》3巻。晋の平西将軍周処の撰。
- 《呉興記》3巻。山謙之の撰。
- 《呉郡記》1巻。顧夷の撰。
- 《京口記》2巻。宋の太常卿劉損の撰。
- 《南徐州記》2巻。山謙之の撰。
- 《会稽土地記》1巻。硃育の撰。
- 《会稽記》1巻。賀循の撰。
- 《随王入沔記》6巻。宋の侍中沈懐文の撰。
- 《荊州記》3巻。宋の臨川王侍郎盛弘之の撰。
- 《神壌記》1巻。滎陽の山水を記す。黄閔の撰。
- 《豫章記》1巻。雷次宗の撰。
- 《蜀王本記》1巻。揚雄の撰。
- 《三巴記》1巻。譙周の撰。
- 《珠崖伝》1巻。偽燕の聘晋使蓋泓の撰。
- 《陳留風俗伝》3巻。圏称の撰。
- 《鄴中記》2巻。晋の国子助教陸翽の撰。
- 《春秋土地名》3巻。晋の裴秀の客京相璠の撰。
- 《衡山記》1巻。宗居士の撰。
- 《遊名山志》1巻。謝霊運の撰。
- 《聖賢塚墓記》1巻。李彤の撰。
- 《仏国記》1巻。沙門釈法顕の撰。
- 《遊行外国伝》1巻。沙門釈智猛の撰。
- 《交州以南外国伝》1巻
- 《十洲記》1巻。東方朔の撰。
- 《神異経》1巻。東方朔の撰、張華の注。
- 《異物志》1巻。後漢の議郎楊孚の撰。
- 《南州異物志》1巻。呉の丹陽太守萬震の撰。
- 《蜀志》1巻。東京の武平太守常寛の撰。
- 《発蒙記》1巻。束皙の撰。物産の異を載せる。
- 《地理書》149巻、録1巻。陸澄が『山海経』以来160家を合わせてこの書を作った。澄の本の外は旧事の多くが散逸したが、現存し別行するもの42家のみを上に列した。
- 《三輔故事》2巻。晋世の撰。
- 《湘州記》2巻。庾仲雍の撰。
- 《呉郡記》2巻。晋の本州主簿顧夷の撰。
- 《日南伝》1巻
- 《江記》5巻。庾仲雍の撰。
- 《漢水記》5巻。庾仲雍の撰。
- 《居名山志》1巻。謝霊運の撰。
- 《西征記》1巻。戴祚の撰。
- 《廬山南陵雲精舎記》1巻
- 《永初山川古今記》20巻。斉の都官尚書劉澄之の撰。
- 《元康三年地記》6巻
- 《司州記》2巻
- 《並帖省置諸郡旧事》1巻
- 《地記》252巻。梁の任昉が陸澄の書に84家を増補してこの記を作った。増補された旧書もまた多く散逸したが、現存し別行するもの12家のみを上に列した。
- 《山海経図賛》2巻。郭璞の注。
- 《山海経音》2巻
- 《水経》40巻。酈善長の注。
- 《廟記》1巻
- 《地理書抄》20巻。陸澄の撰。
- 《地理書抄》9巻。任昉の撰。
- 《地理書抄》10巻。劉黄門の撰。
- 《洛陽伽藍記》5巻。後魏の楊衒之の撰。
- 《荊南地志》2巻。蕭世誠の撰。
- 《巴蜀記》1巻
- 《交州異物志》1巻。楊孚の撰。
- 《元康六年戸口名簿記》3巻
- 《元嘉六年地記》3巻
- 《九州郡県名》9巻
- 《扶南異物志》1巻。硃応の撰。
- 《臨海水土異物志》1巻。沈瑩の撰。
- 《益州記》3巻。李氏の撰。
- 《湘州記》1巻。郭仲産の撰。
- 《湘州図副記》1巻
- 《四海百川水源記》1巻。釈道安の撰。
- 《京師寺塔記》10巻、録1巻。劉璆の撰。
- 《華山精舎記》1巻。張光禄の撰。
- 《南雍州記》6巻。鮑至の撰。
- 《京師寺塔記》2巻。釈曇宗の撰。
- 《張騫出関志》1巻
- 《外国伝》5巻。釈曇景の撰。
- 《曆国伝》2巻。釈法盛の撰。
- 《西京記》3巻
- 《京師録》7巻
- 《尋江源記》1巻
- 《後園記》1巻
- 《江表行記》1巻
- 《淮南記》1巻
- 《古来国名》2巻
- 《十三州志》10巻。闞駰の撰。
- 《慧生行伝》1巻
- 《宋武北征記》1巻。戴氏の撰。
- 《林邑国記》1巻
- 《涼州異物志》1巻
- 《閟象伝》2巻。閭先生の撰。
- 《司州山川古今記》3巻。劉澄之の撰。
- 《江図》1巻。張氏の撰。
- 《江図》2巻。劉氏の撰。
- 《広梁南徐州記》9巻。虞孝敬の撰。
- 《水飾図》20巻
- 《甌閩伝》1巻
- 《北荒風俗記》2巻
- 《諸蕃風俗記》2巻
- 《男女二国伝》1巻
- 《突厥所出風俗事》1巻
- 《古今地譜》2巻
- 《異地志》30巻。陳の顧野王の撰。
- 《序行記》10巻。姚最の撰。
- 《魏永安記》3巻。温子昇の撰。
- 《国都城記》2巻
- 《周地図記》109巻
- 《冀州図経》1巻
- 《斉州図経》1巻
- 《斉州記》4巻。李叔布の撰。
- 《幽州図経》1巻
- 《魏聘使行記》6巻
- 《聘北道裡記》3巻。江徳藻の撰。
- 《李諧行記》1巻
- 《聘遊記》3巻。劉師知の撰。
- 《朝覲記》6巻
- 《封君義行記》1巻。李絵の撰。
- 《輿駕東行記》1巻。薛泰の撰。
- 《北伐記》7巻。諸葛穎の撰。
- 《巡撫揚州記》7巻。諸葛穎の撰。
- 《大魏諸州記》21巻
- 《并州入朝道裡記》1巻。蔡允恭の撰。
- 《趙記》10巻
- 《代都略記》3巻
- 《世界記》5巻。釈僧祐の撰。
- 《州郡県簿》7巻
- 《大隋翻経婆羅門法師外国伝》5巻
- 《隋区宇図志》129巻
- 《隋西域図》3巻。裴矩の撰。
- 《隋諸州図経集》100巻。郎蔚之の撰。
- 《隋諸郡土俗物産》151巻
- 《西域道裡記》3巻
- 《諸蕃国記》17巻
- 《方物志》20巻。許善心の撰。
- 《并州総管内諸州図》1巻
以上139部、1,432巻。亡失した書を通計すると合わせて140部、1,434巻となる。
:昔、先王が民を教化するには五方の土地・風気による生を用い、剛柔軽重・飲食衣服それぞれの性は変えられないものとした。それゆえ天下を疆理し土地の宜を物色し利害を知り志を達し欲を通わせ、政を斉え教えを修めた。「広谷大川は制を異にし、人はその間に居して俗を異にする」といわれる。『書』が禹の九州の別を録し、山川を定めその境を分け物産を条じ貢賦を弁じたのはこれをいう。周では夏官司険が九州の図を建てることを掌り山林川沢の阻みを周知し道路に達し、地官誦訓が方志を掌って事を観じ地俗を知らせ、春官保章が星土をもって九州の地・封域を弁じ祅祥を観じ、夏官職方が天下の図地を掌り四夷八蛮九貉五戎六狄の人及びその財用九穀六畜の数を弁じ利害を周知し九州の国を弁じ同じ貫にした。司徒は邦の土地の図とその人民の教えを掌り王を助けて邦国を安んじ、九州の域の広輪の数を周知し山林川沢丘陵墳衍原隰の名物及び土会の法を弁じた。すなわちその事は諸職に分かれるが塚宰が邦の六典を建てることを総掌し、太史がこれを塚宰の治に逆えるのもまた総じて史官の職であったのだろう。漢初、蕭何が秦の図書を得たため天下の要害を知った。後にまた『山海経』を得たが夏の禹の記とされる。武帝の時、天下の記録がすでに太史に上げられ郡国の地志もまたこれに含まれた。しかし司馬遷の記述はただ河渠を述べるのみであった。その後劉向が地域を略述し、丞相張禹が属官の硃貢に風俗を条記させ、班固がこれに因って『地理志』を作った。その州国郡県山川夷険時俗の異、経星の分野、風気の生じるところ、区域の広さ、戸口の数はそれぞれ順序をもって記され、古の『禹貢』『周官』の記すところと同等であった。以後筆を執る士は管窺末学で遠く及ばず、ただ州郡の名を記すのみであった。晋世、摯虞が『禹貢』『周官』に依り『畿服経』を作り、その州郡及び県の分野封略・事業・国邑山陵水泉・郷亭城道裡・土田・民物風俗・先賢旧好はことごとく具わり合計170巻あったが今は亡失している。学者はその経歴に因ってそれぞれ記載したが一家の体を成すには至らなかった。斉の時、陸澄が160家の説を集め前後遠近に依り編んで部とし『地理書』と呼んだ。任昉がさらに陸澄の書に84家を増補し『地記』と呼んだ。陳の時、顧野王が諸家の言を抄撰し『輿地志』を作った。隋の大業中、天下の諸郡に普く詔し風俗物産地図を条じて尚書に上げさせた。これにより隋代には『諸郡物産土俗記』151巻、『区宇図志』129巻、『諸州図経集』100巻があった。その他の記注も甚だ多い。今、任・陸二家が記す書の内で別行するものはそれぞれその書の上に録し、その他は下に次序して地理の記に備える。
譜系
- 《世本王侯大夫譜》2巻
- 《世本》2巻。劉向の撰。
- 《世本》4巻。宋衷の撰。
- 《漢氏帝王譜》3巻。梁には『宋譜』4巻、劉湛『百家譜』2巻もあったが亡失。
- 《斉帝譜属》10巻
- 《百家集譜》10巻。王倹の撰。梁には王逡之『続倹百家譜』4巻、『南族譜』2巻、『百家譜拾遺』1巻、また『斉梁帝譜』4巻、『梁帝譜』13巻もあったが亡失。
- 《百家譜》30巻。王僧孺の撰。
- 《百家譜集鈔》15巻。王僧孺の撰。
- 《百家譜》20巻。賈執の撰。
- 《百家譜》15巻。傅昭の撰。
- 《百家譜世統》10巻
- 《百家譜鈔》5巻
- 《姓氏英賢譜》100巻。賈執の撰。案ずるに梁には『王司空新集諸州譜』11巻、また別に『諸姓譜』116巻、『益州譜』40巻、『関東関北譜』33巻、『梁武帝総集境内十八州譜』690巻もあったが亡失。
- 《後魏辯宗録》2巻。元暉業の撰。
- 《後魏皇帝宗族譜》4巻
- 《魏孝文列姓族牒》1巻
- 《後斉宗譜》1巻
- 《益州譜》30巻
- 《冀州姓族譜》2巻
- 《洪州諸姓譜》9巻
- 《吉州諸姓譜》8巻
- 《江州諸姓譜》11巻
- 《諸州雑譜》8巻
- 《袁州諸姓譜》8巻
- 《揚州譜鈔》5巻
- 《京兆韋氏譜》2巻
- 《謝氏譜》10巻
- 《楊氏血脈譜》2巻
- 《楊氏家譜状並墓記》1巻
- 《楊氏枝分譜》1巻
- 《楊氏譜》1巻
- 《北地傅氏譜》1巻
- 《蘇氏譜》1巻
- 《述系伝》1巻。姚最の撰。
- 《氏族要状》15巻
- 《姓苑》1巻。何氏の撰。
- 《複姓苑》1巻
- 《斉永元中表簿》5巻
- 《竹譜》1巻
- 《銭譜》1巻。顧烜の撰。
- 《銭図》1巻
以上41部、360巻。亡失した書を通計すると合わせて53部、1,280巻となる。
:氏姓の書はその由来は遠い。『書』は「生を別ち類を分かつ」と称し、『伝』は「天子は徳を建て、生に因って姓を賜う」という。周家の小史が系世を定め昭穆を弁じたのもまた史の職である。秦が天下を兼ねると旧跡を削り除き、公侯の子孫はその本系を失った。漢初、『世本』を得て黄帝以来祖世の出づるところを敘した。また漢には『帝王年譜』があり、後漢には『鄧氏官譜』があった。晋世、摯虞が『族姓昭穆記』10巻を作り、斉・梁の間にその書はさらに広がった。後魏の洛陽遷都後には八氏十姓があり皆帝族から出た。また36族があり諸国から魏に従った者であり、92姓は代々部落大人であった者で、いずれも河南洛陽の人とされた。その中原の士人には門閥の等級があり、四海大姓・郡姓・州姓・県姓があった。周の太祖が関に入ると諸姓の子孫で功のある者に令してその宗長とし、なお譜録を撰しその承継を記させた。また関内の諸州をその本望とした。その『鄧氏官譜』及び『族姓昭穆記』は晋の乱で既に亡び、その他も多くが遺失した。今その現存するものを録し「譜系篇」とする。
簿錄
- 《七略別録》20巻。劉向の撰。
- 《七略》7巻。劉歆の撰。
- 《晋中経》14巻。荀勖の撰。
- 《晋義熙已来新集目録》3巻
- 《宋元徽元年四部書目録》4巻。王倹の撰。
- 《今書七志》70巻。王倹の撰。
- 《梁天監六年四部書目録》4巻。殷鈞の撰。
- 《梁東宮四部目録》4巻。劉遵の撰。
- 《梁文徳殿四部目録》4巻。劉孝標の撰。
- 《七録》12巻。阮孝緒の撰。
- 《魏闕書目録》1巻
- 《陳秘閣図書法書目録》1巻
- 《陳天嘉六年寿安殿四部目録》4巻
- 《陳徳教殿四部目録》4巻
- 《陳承香殿五経史記目録》2巻
- 《開皇四年四部目録》4巻
- 《開皇八年四部書目録》4巻
- 《香厨四部目録》4巻
- 《隋大業正御書目録》9巻
- 《法書目録》6巻
- 《雑儀注目録》4巻
- 《雑撰文章家集叙》10巻。荀勖の撰。
- 《文章志》4巻。摯虞の撰。
- 《続文章志》2巻。傅亮の撰。
- 《晋江左文章志》3巻。宋明帝の撰。
- 《宋世文章志》2巻。沈約の撰。
- 《書品》2巻
- 《名手画録》1巻
- 《正流論》1巻
以上30部、214巻。
:古の史官は既に典籍を司り目録があって綱紀としたが、体制は堙滅し今は知りようがない。孔子が『書』を刪って別に序を作り、それぞれ作者の由縁を陳べたように、韓・毛二『詩』もまた同様である。漢時、劉向『別録』・劉歆『七略』が条流を剖析しそれぞれに部を立てて事跡を推尋したのは、恐らく古の制であろう。それ以後は流別を弁じることができず書名を記すのみとなった。博覧の士はその渾漫を疾い、王倹が『七志』を作り阮孝緒が『七録』を作りそれぞれ別行した。大体は劉向・劉歆に準じているが遠く及ばない。その先代の目録もまた多く散亡している。今その現存するものを総じて「簿録篇」とする。
凡そ史の記す所は817部、13,264巻。亡失した書を通計すると合わせて874部、16,558巻となる。
【結】
史官とは、必ず博聞強識・疏通知遠の士を求めてその位に居らせ、百官衆職はみなこれに副わせるものである。ゆえに前言往行に識らぬことなく、天文地理に察せぬことなく、人事の紀に達せぬことがない。内に八柄を掌り王の治を助言し、外に六典を執って官政を逆える。書は美をもって善を彰し、悪を記して戒めを垂れ、神化に範囲し令徳を昭明にし、聖人の至賾を窮め一代の亹亹を詳らかにする。史官が廃絶して久しく、漢氏はやや旧に循い班固・司馬遷がこれを継いだが、魏・晋以来その道はますます衰えた。南史・董狐の位は禄貴の遊びの座となり、政に通じ駿才を得るべき職も才によって授けられることは稀となった。それゆえ梁世の諺に「車に上って落ちなければ著作となり、体調が良ければ秘書となる」とあった。これによって尸位素餐の輩が延閣の上で盱衡し、立言の士は蓬茨の下で筆を揮った。一代の記録は数十家に及び伝説は同じでなく聞見は混じり合い、理は中庸を失い辞は体要に乖いた。允恭の徳は典墳に記されず、忠粛の才は簡策に伝わらないことが多くなった、これがこの弊の所以である。班固が『史記』を『春秋』に附したのに倣い、今その事類を開き合わせて13種、別に「史部」とする。