揚州十日記五月初一
- 要旨: 五月一日、殺戮の勢いはやや弱まったものの略奪は続き、富裕な家々は徹底的に捜索されて財物を奪われ、十歳前後の子女までも根こそぎ連れ去られた。この日、興平伯(高傑)の軍勢が再び揚州城に入り、わずかに残っていた食糧まで底を突いた。
略奪の継続
- 翌日は五月一日であった。殺戮の勢いはさほど激しくはなくなったものの、依然として殺害と略奪は絶えなかった。
- 富裕な家や大きな屋敷はことごとく徹底的に捜索され、十余歳の子女に至るまで、ほとんど残らず連れ去られた。
高傑軍の再入城と食糧の枯渇
- この日、興平伯(高傑)の軍勢が再び揚州城内に入った。
- わずかな米粒に至るまで、すべて虎の口(軍の手)に落ちてしまった。
- 城内の荒廃ぶりは筆舌に尽くしがたいものであった。