揚州十日記五月初二
- 要旨: 五月二日、安民の布告が出され、寺院に死体の焼却を命じる。焼却された死体だけで八十万余に上ったが、それは井戸に身を投げた者、家に籠って首を吊り焼死した者、連れ去られた者を含まない数であった。
安民の布告
- 二日、府・道・州の官吏が復帰し、安民の札を掲げて広く民に「もう驚き恐れるには及ばない」と告げて回った。
死体の焼却と犠牲者数
- また各寺院の僧に命じて積み重なった死体を焼かせたが、寺院には身を隠していた婦女も少なくなく、驚きと飢えで命を落とす者もいた。
- 死体を焼いた記録を調べたところ、その数は八十万余に上った。これは井戸に身を投げた者、河に飛び込んだ者、戸を閉ざして首を吊ったり焼死したりした者、そして連れ去られた者は含まれていない。