楊家將演義第四十回 八殿下が三関で兵を借り、英雄たちが九龍で武を競う (八殿下三關借兵 眾英雄九龍鬥武)

三関で援軍を借りる

  • 寇準・柴玉・李御史・趙監軍ら十大朝官は八王邸で対策を協議。八王は「奸計に違いないが、三関経由で楊郡馬に助力を求めれば安心」と提案し、一同は真宗に暇乞いして三関へ向かう。
  • 六使は孟良・焦贊を先発させて出迎え、八王一行を三関に迎え入れ、酒宴でもてなす。
  • 席上、八王は王欽の計略を説明し援軍を求める。六使は「以前捕らえ損ねた王欽の奸計であろう」と察し、応援を約束する。

六使の隠し武装策

  • 六使は孟良・岳勝・焦贊ら二十余名の部将に、荷箱に武器を隠し朝服の下に忍ばせ、竹筒に槍棒を仕込むという変装策を授け、随員として同行させる。

九龍飛虎谷への道中

  • 八王一行は初冬の道すがら、かつての漢周の古戦場に横たわる白骨を見て感慨を詠む(詩:戦場の跡を悼む内容)。
  • 蕭太后は耶律学古を総管として一万の兵を先発させ、九龍飛虎谷に布陣。学古は地形を調べ、東側の平地に酒宴を設けて謀を仕掛ける計を立てる。

鴻門の会の企み

  • 学古は部下の謝留・張猛に「鴻門の会」の故事に倣った計略を命じ、太尉・韓君弼には谷口での伏兵を指示する。
  • 八王らは学古と会見し、翌日の谷中での酒宴を約束する。寇準は八王の周到さ(郡馬の援軍を伴ったこと)を評価する。

酒宴での対決

  • 会見当日、学古は柴玉・寇準にそれぞれ過去の外交上の因縁(天字図の書き換え、錦帳を握りつぶした一件)を持ち出して詰るが、柴玉・寇準は堂々と反論する。
  • 学古は話をそらし剣舞を提案。番将・謝留が剣を抜くと、孟良が対抗して舞い合う。
  • さらに学古は弓比べを提案。謝留は「柱に活人を縛り三矢を射て避ける」という危険な余興を持ちかけるが、孟良は自ら縛られて三矢をことごとくかわし、朝官たちを驚嘆させる。
  • 立場を入れ替え、孟良は謝留を柱に縛り、油断させた末に矢を項に命中させて射殺する(詩:番士の慢心を諭す内容)。

谷口で包囲される

  • 謝留の死に激怒した学古は捕縛を命じ、番騎五、六百が殺到する。岳勝・焦贊らは隠し持った武器を取り出して応戦し、学古は逃走、番兵の半数が討たれる。
  • 孟良は朝官を守って谷口へ脱出を図るが、韓君弼の伏兵が谷口を塞ぎ、矢石が降り注いで進退窮まる。四方は断崖絶壁で退路もなく、危機に陥ったところで回が終わる(詩:窮地に陥った様を示す内容)。