楊家將演義第二十六回 九妹が誤って幽州に陥り、楊延徳が番兵を大破する (九妹女誤陷幽州 楊延德大破番兵)

九妹、胡元と名乗り幽州へ

巡回中の番兵が幽州の丞相張華に、天馬山の庵に武芸に優れた修行者がいると報告する。張華は召し出すよう命じる。庵主は召しに応じるべきか九妹(女性であることを隠して修行中)に相談する。九妹は、召しに応じれば兄(楊六郎)を助ける機会になるかもしれないと考え、出向くことにする。

張華の信任と團練使への任命

九妹は「太原の胡元」と名乗って張華の前に出る。受け答えの巧みさと容姿に張華は感心し、娘の月英を娶らせようと夫人と相談するが、九妹は先に戦功を立ててからと断る。張華は蕭后に奏上し、九妹(胡元)は幽州團練使に任じられ、兵五千を与えられて蕭天佑の陣に加わる。

陣前での偽りの一戦

澶州で蕭天佑軍と合流した九妹は、楊五郎の軍と対峙する。五郎は九妹に気づき、合図を受けて偽って敗走し、九妹は追撃したふりをして戻る。

正体露見、九妹投獄

九妹の勝利を喜んだ蕭天佑だったが、以前に宋陣で六郎の首級を見た番兵から、この者が楊家の者だと密告される。天佑は九妹を捕らえ、幽州へ送って蕭后に報告する。蕭后は張華に尋問させるが真偽は不明のまま、九妹は投獄され、楊家の者を捕らえてから共に処刑することとなる。

楊五郎、救出の計を立てる

三関に知らせが届き、五郎は九妹救出のため、自ら西番の援軍を装って幽州に入り込む計略を立てる。蕭后は五郎を信じてもてなし、五郎は城南に布陣して夜襲の機会をうかがう。

獄中の九妹と獄官章奴

獄官の章奴は九妹が南朝の者と知りながら手厚く扱い、脱獄の機会を探る。九妹は章奴を説得し、共に南朝へ逃れるよう誘う。

幽州陥落と九妹救出

夜、五郎は手勢を率いて幽州城内へ突入し、大混乱を起こす。牢を破って九妹を救出し、南門に火を放って澶州の蕭天佑軍へ攻め寄せる。

蕭天佑との激戦と神異

五郎は乱軍の中で蕭天佑と一騎討ちとなるが、天佑の体は刀斧が通らない。師から授かった降龍の呪文を唱えると、金甲の神人が現れて天佑を懲らしめ、天佑は光とともに姿を消す。五郎はそのまま番営を突破し、双龍谷へ入る。

孟良・六郎との合流

孟良らも呼応して打って出て、五郎の軍と合流し番兵を大破する。夜明け前、五郎らは佳山寨へ引き上げる。

帰還後の顛末

一同が無事を喜び合う中、九妹は捕らわれた経緯と、獄官章奴に助けられたことを語る。五郎は庵主への謝礼を約束し、宴を開いて労をねぎらう。その後、五郎は九妹を連れて五台山へ戻り、三関の守りは六郎に託される。

借りた馬の返却と朝廷への報告

六郎は八王から借りた萬里雲を送り返す。八王は無事な馬を見て喜び、六郎に三関の守りと人材の招募を続けるよう促す。真宗は六郎の戦功を聞き、八王と相談のうえ使者を遣わし、褒賞の品を佳山寨へ届けさせる。

王欽、謝金吾に楊家排除を持ちかける

王欽は楊家の威勢を疎ましく思い、謝金吾を招いて相談する。無佞府・天波楼の前で下馬しなかったことで楊家に辱められたと不満を漏らし、辞官をほのめかしつつ謝金吾を焚きつける。謝金吾は、朝廷の重臣が自分たちだけになった今こそ好機だとして、天波楼の取り壊しを主張し始める。王欽は内心これに乗ったと喜びつつ、表向きは謝金吾を諫めるふりをして別れる。