唐李問對唐儉を死間とした件

  • 太宗が言った。「昔、唐儉が突厥に使いした時、卿はこれによって撃ってこれを敗った。人は卿が儉を死間としたと言う、朕は今に至るまでこれを疑っている。どうか。」
  • 靖は再拝して言った。「臣は儉と肩を比べて主に事えました。儉の説得が必ず柔服させることはできないと料り、故に臣はこれによって兵を縦にしてこれを撃ちました、大悪を去ることを以てで、小義を顧みなかったのです。人は儉を死間としたと謂いますが、臣の心ではありません。『孫子』の〈用間〉を案ずるに、最も下策とされます。臣はかつてその末に論を著して言いました。水はよく舟を載せ、またよく舟を覆す。或いは間を用いて功を成し、或いは間に憑って傾き敗れる。もし束髪して君に事え、朝に正色し、忠を以て節を尽くし、信を以て誠を竭くせば、たとい善い間があっても、どうして用いることができましょうか、と。唐儉の小義に、陛下は何を疑われましょうか。」
  • 太宗が言った。「まことにその通りだ。『仁義でなければ間を使うことができない』とは、これがどうして纖人のなすところであろうか。周公は大義のために親を滅ぼした、まして一使人においてはなおさらだ。灼然として疑いはない。」