唐李問對蕭銑を平定した際の徳義

  • 太宗が言った。「卿が蕭銑を平定した時、諸将は皆、偽臣の家を籍めて士卒に賞しようとしたが、ひとり卿だけは従わず、蒯通が漢に戮されなかったことを以てそうと言った、既にして江漢は帰順した。朕はこれによって古人の言葉を思う、『文は衆を附け、武は敵を威す』というのは、卿のことを言うのであろうか。」
  • 靖が言った。「漢の光武が赤眉を平げた時、賊の営中に入って案行すると、賊は言いました、『蕭王は赤心を人の腹中に推す』と。これは思うに、人情が本来悪をなすものではないと先に料っていたのです、どうして予め慮らなかったことがありましょうか。臣はかつて突厥を討った時、蕃漢の衆を総べ、塞を出ること千里、いまだかつて揚干一人を戮せず、荘賈一人を斬らなかったのは、また赤誠を推し、至公を存しただけです。陛下が過って聴かれ、臣を不次の位に擢てられました。文武において、どうして当たるに敢えてできましょうか。」