唐李問對契丹・奚の内属と薛萬徹の評
- 太宗が言った。「近ごろ契丹・奚が皆内属し、松漠・饒楽の二都督を置き、安北都護に統属させた。朕は薛萬徹を用いようと思うが、どうか。」
- 靖が言った。「萬徹は、阿史那社尒及び執失思力・契苾何力には及びません。これは皆、兵を知る蕃臣です。かつて常に彼らと松漠・饒楽の山川道路、蕃情の逆順を語り、遠くは西域の部落十数種に至るまで、歴歴として信ずるに足るものでした。臣がこれに陣法を教えると、頷いて義に服さない者はありませんでした。陛下がこれを任じて疑わないことを望みます。萬徹であれば、勇にして謀が無く、独りで任せるのは難しいでしょう。」
- 太宗は笑って言った。「蕃人は皆、卿に使役されるのだな。古人は言う、『蛮夷を以て蛮夷を攻めるのは、中国の勢である』と。卿はこれを得ている。」