鐵冠圖全傳第四回 閻知県災を脱するも難に遭い、左副戎舅を救い親を得る (閻知縣脫災遇難 左副戎救舅得親)

蕊英、父の投身を防がれる

  • 蕊英が父・閻法の投身自殺を追いかけて止めようとした矢先、延綏総兵・向進宝が兵を率いて通りかかり、閻法を助け止める。閻法から事情を聞いた向進宝は、妻の死は貞烈の誉れであり、離散した息子もいつか再会できると諭す。閻法は娘の蕊英を再び老樵の家に預けて別れる。

賊追討の失敗

  • 向進宝は米脂県に入るが賊は既に逃走しており、閻法は死者の埋葬と妻の弔いを済ませたのち、向進宝に追討を命じる。賊は高迎祥ら反乱兵と合流して松山の砦に立てこもり、向進宝軍は落石の奇襲を受けて撃退される。
  • 朝廷は向進宝を怠慢とみなし降格、洪承疇に討伐を命じる。閻法も封疆守備の失態を問われるが、妻の貞節に免じて死罪を免れ、嶺南への流罪となる。洪承疇は同情し餞別の銀を送った。

張獻忠の襲撃と左良玉の救援

  • 閻法一行が江西吉安府近くの梅嶺を過ぎる際、流賊・張獻忠(八大王)の一味に襲われ、蕊英の美貌を狙われる。危機一髪のところへ若い武将が現れ、張獻忠と激戦の末これを撃退する。
  • この武将は閻法の甥・左良玉であった。両者は再会を喜び合い、左良玉は閻法父娘を吉安府の役所へ招く。

蕊英と左良玉の婚儀

  • 左良玉の母(閻法の姉)とも再会し、一同は閻法の受難を聞いて涙する。左良玉が二十歳になっても未婚であること、蕊英もまた嶺南流罪の辛苦を案じ、左家の母は従兄妹同士の婚姻を提案する。
  • 閻法はこれを喜んで承諾し、吉日を選んで二人は夫婦となった。