鐵冠圖全傳第六回 蚩尤旗の賊網を漏れて捕らえられ、勾絞星財を捨て盗人を救う (蚩尤旗漏網遭擒 勾絞星破財救盜)
地窖での不安
- 高如岳の家の地窖に身を潜めた李闖は、松山からの逃亡が反獄の時よりも危うかったことを振り返り、宋炯の予言への半信半疑と、行方の知れない宋炯への不安を抱く。
宋炯、李岩に接近する
- 李闖と別れた宋炯は、兵糧を得るため財力ある人物を頼ろうと考え、河南の富豪・李岩(元戸部尚書李際の子)に狙いを定める。
- 相命の術士を装って李岩を訪ね、八字を占うふりをして「李闖こそ帝王の相であり、李岩は諸侯の貴」と説き、援助すれば共に大事を成せると持ちかける。李岩はこれを信じ、銀一万両と明珠十顆を宋炯に託して陝西へ向かわせる。
李闖の護送と救出計画
- 道中、宋炯は李闖ら五人を乗せた囚車の護送に出くわす。護送に同行する若者・王十九から、李闖が松山で敗れて高如岳の家に匿われていたが、賭博の借金を恨んだ王十九自身が密告して捕らえられた経緯を聞く。
- 宋炯は李岩に事情を告げ、耿如杞に賄賂を贈って護送を引き延ばし、途中で奪還する策を授ける。李岩は銀五千両・明珠十顆を宋炯に持たせて軍門への工作をさせる。
金鎖山の五頭目との結託
- 工作を終えた宋炯は、金鎖山に拠る五人の頭目(一盞灯王嘉印・破甲錐席元景・郷里人馬飛・豁地草馬武・顕道神郅興)を頼るよう李岩に勧める。
- 李岩は護送の日程を探る役に回り、宋炯は財宝を携えて金鎖山へ向かい、五頭目の協力と流民三千六百余名の糾合に成功する。
- 宋炯から届いた書状には、李岩に護送の日程と道筋を探らせ、それをもとに奪還の計略を実行する旨が記され、詳細は次回に持ち越される。