鐵冠圖全傳第五回 玉哥外祖に会い生き延び、流寇松山で困窮し私かに逃ぐ (認外祖玉哥得生 困松山流寇私遁)
蕊英の嫁入りと別れ
- 蕊英は左良玉と祝言を挙げ、閻法は嶺南への流罪の途につく。左太太は餞別の品を贈り、老樵夫婦に蕊英の世話を託す。
- 閻法は娘と別れる悲しみと、妻を死に至らしめた賊への恨みを口にし、良玉は洪承疇・向進宝の討伐軍に加わって仇討ちすることを誓う。
陳永福・玉哥との再会
- 出征の途上、左良玉は総鎮・陳永福の軍と行き会う。陳永福は良玉の岳父・閻法の義父であり、行方知れずだった玉哥(周后の弟)を伴っていた。
- 玉哥はかつて拐かされ宦官・钊三公に売られていたが、昌平で祖父・陳永福と再会していたことが明かされる。良玉と玉哥は義兄弟として涙の対面を果たし、それぞれの任地へ別れる。
松山の攻防と賊の逃亡
- 左良玉は洪承疇・向進宝の軍と合流し、精兵一万三千で盤龍寨(李闖の拠点)を攻める。
- 高迎祥が迎え撃つも敗れて山寨に逃げ込み、洪承疇軍は松山を十余日包囲する。
- 兵糧の尽きた賊は、捕らえた山民の案内で山中の抜け道(三十里の洞穴)から窟窿山方面へ密かに脱出する。
高如岳の地窖への逃避
- 李闖は口封じのため案内した山民を皆殺しにする。
- 高迎祥ら残党は義兄弟の高如岳(「闖塌天」)の家に逃げ込み、先祖伝来の隠れ地窖に身を潜める。
- 一同は安堵するが、そこがやがて天羅地網(逃げ場のない罠)となることが暗示される。