鐵冠圖全傳第二回 李自成初めて官刑を受け、米脂県先に殺運に遭う (李自成初受官刑 米脂縣先罹殺運)
冤罪の投獄
- 県の使者に呼ばれた李闖は、刑房の職に取り立てられると信じて衙門へ出頭する。
- ところが新任知県の閻法は、彼が結党して盗品をさばき、賭博や訴訟にまで関与していたと糾弾し、四十叩きの刑に処したうえで投獄する。
牢内での密謀
- 婚約者・周二姐の兄で「満天星」と呼ばれる周超が獄中の李闖を見舞い、酒肉を差し入れる。
- 牢番の王千子(一丈青)も加わり、脱獄と知県への復讐を持ちかける。
- 李闖は外部の仲間に密書を送り、老回回の孫昂や八人の義兄弟(小紅娘褚大江・龍江水賀全・扮山虎麥黑子・格子眼盛来正・草上飛劉久・穿山甲郝小泉・一条棍徐萬・不沾垢趙勝)を集めるよう手配し、中秋の夜に決行することを決める。
中秋の夜の脱獄と略奪
- 中秋の夜、油断した獄卒の隙をついて王千子が牢を開け、李闖ら囚人を解放する。
- 周超・孫昂らも外から呼応し、獄卒を殺して武器を奪い、県庫を襲って金銀を強奪する。
- 一味は知県を探すが本人は逃げており、代わりに師爺や下僕を殺害。知県の家財を奪い尽くす。
- 駆けつけた典史とその弓兵は皆殺しにされ、賊は城内で放火・略奪・婦女暴行を働き、米脂県は一夜にして混乱に陥る。
婚礼と新たな災い
- 李闖は好機とばかりに周二姐との婚礼を挙げ、県衙で盛大に祝う。
- 婚礼の翌朝、李闖は幼い少年少女を連れて戻り、妻に「侍女と下僕にせよ」と告げるが、二人の素性は語らず立ち去る。
- 二人が泣き止まないのを見た周二姐が、事情を尋ねようとするところで場面は終わる。