鐵冠圖全傳第二十六回 白夫人怒って連営を踏みにじり、周元帥雪夜に賊を追う (白夫人怒踩連營 周元帥雪夜追寇)
東山口の戦い、高迎祥退く
- 白夫人と高迎祥は四十合あまり戦い、高迎祥は劣勢となって陣営へ退く。夫人は追撃するが、賊は矢を放って女兵を退け、陣門を固く閉じて鉄蒺藜と絆馬索で進路を塞ぐ。夜になり、夫人は退いて高台に陣を張る。
北山口・西山口での攻防
- 翌朝、劉茂の案内で北山口を攻めるが、賊は大砲を用意しており砲撃で撃退される。
- 日没に近づき、夫人は西山口へ夜通し進軍することを決める。西山口の主将・周超が応戦し、夫人と一騎打ちとなり、周超は刀傷を負って敗走する。
- 賊は矢を射かけて防戦し、夫人は攻めきれない。
南山口での絶望と決意
- 南山口も大砲で阻まれ、女兵に死傷者が出る。夫人は四つの山口すべてで攻めあぐね、夫が包囲されたまま援軍も食料も無いことを嘆き、自害を決意して劉茂に遺言を託そうとする。
- 劉茂と女兵たちが必死に押しとどめ、計略を用いてひそかに賊営を突破しようと説得する。
豪雨に乗じた突破と夫婦の再会
- 折しも豪雨が降り出し、劉茂は雨に乗じて攻めれば賊は砲を使えないと進言する。夫人は喜んで突入し、賊は大混乱して逃げ散る。
- 残った賊兵は降伏し、山口を塞いでいた木石を取り除かせる。夫人は山口を確保し、劉茂らに夫を捜させる。
- 周遇吉と白夫人は再会し、互いに事情を語り合う。周遇吉は寧武関の危機を悟り、劉茂の功に報いることを約束するが、劉茂は官職を望まず側仕えを願う。
李闖の追撃と寧武関の陰謀
- そこへ李闖が四方から兵を集めて追撃してくる。夫妻は奮戦して多くの賊を討つが、周遇吉は夫人を関へ帰らせ、自らは李闖の首を狙って単騎で敵陣深く突入する。
- 敵陣を追い詰めるが、李闖の姿が忽然と消え、周遇吉は不審を抱く。実はこれは軍師・宋炯の計略で、脇道から寧武関へ先回りし、杜勛に城を明け渡させようとするものだった。
- 宋炯は密書を矢文にして城内に射込み、これを賊の間諜・劉友が拾って杜勛に渡す。杜勛は劉友らとともに西門へ向かい、三更(深夜)の決行を待つ。