帝王略論卷四 宋文帝

宋文帝への評

  • 問い:宋の文帝は寛大で聡明な君主であり、長く国を保ったのに、弑逆の禍はどこから起こったのか。善行があっても報われなかったのは、天命によるものか。
  • 答え:人の道を立てるには仁と義がある。仁には慈しみ育てる功があり、義には決断し切り捨てる働きがある。寛容と厳格を併せ用いて初めて善政となる。文帝は廃立(皇太子廃立問題)に際して決断できず躊躇し、寵愛する者に溺れ、断るべき時に断らず、自ら禍を招いた。禍は自らの行いから生じたものであり、天命のせいではない。