帝王略論卷一 桀
略歴
- 桀帝は名を履癸といい、帝発の子。力強く、鉤や鉄を素手で伸ばすほどであった。
- 寵愛した妃・妹喜(未喜)の言うことには何でも従った。
- 象牙の外郭・玉の寝台、瓊室・瑤台を造り、金の柱三千本を立て、肉の山・干し肉の林を築いた。
- 諫める者があれば妖言として罪に問うた。湯(殷の湯王)が人を遣って哭泣させたところ、湯を夏台に捕らえたが後に釈放した。
- 関龍逢が黄図(帝王の図籙)を引いて諫めると、桀は「お前もまた妖言を言うか。私が民を有することは天が日を有するのと同じだ。日が滅びることがあろうか。日が滅びれば私もまた滅びよう」と答え、黄図を焼き、龍逢を殺した。
- 両つの太陽が争い、五星が乱れ、鬼が国中で叫び声を上げ、枉矢(凶星)が流れ、火の神が現れた。
- 在位五十二年、湯によって追放された。