晉書卷九十四 列傳第六十四 氾騰

氾騰

  • 氾騰、字は無忌、敦煌の人。孝廉に挙げられ、郎中に任ぜられた。天下が兵乱に見舞われると官を辞して帰郷した。太守の張閟が訪ねてきたが、門を閉ざして会わず、贈り物も一切受け取らなかった。彼は「乱世に生まれ、貴くありながら貧しくいられることこそ、災いを免れる道である」と嘆じた。家財50万を一族に分け与え、柴の門を閉ざして畑に水をやり、琴と書を友として自ら楽しんだ。張軌が府司馬として招いたが、騰は「一度閉ざした門を、どうして再び開けようか」と言い、固く辞退した。二か月余り病んで没した。