晉書卷九十三 列傳第六十三 杜乂
杜乂
- 杜乂、字は弘理、成恭皇后(杜陵陽、成帝の皇后)の父、鎮南将軍杜預の孫、尚書左丞杜錫の子である。性格は純朴で穏和、容姿は美しく、江左で盛名があった。王羲之は彼を見て「肌は凝った脂のようであり、目は点じた漆のようだ。これは神仙の人だ」と評した。桓彝もまた「衛玠は精神が清らかであり、杜乂は姿形が清らかである」と言った。
- 当陽侯の爵位を継承し、三公府の掾に召され、丹陽丞となった。早くに没し、男子はなく、娘(後の皇后)が生まれてすぐに乂は世を去った。妻の裴氏は寡婦として娘を養育し、礼をもって身を守り、大変徳の評判があった。咸康初年、金紫光禄大夫を追贈され、諡は穆。裴氏は高安郷君に封ぜられ、邑500戸を賜った。孝武帝の時代に至り、広徳県君に進んだ。裴氏は長寿を保ち、民は彼女を「杜姥」と呼んだ。
- かつて司徒の蔡謨は乂を大変重んじ、朝廷で「諸君が杜乂に会えなかったのは残念だ」と語った。名士たちにこれほど重んじられていた。