史記卷一百三 列傳第四十三 直不疑

直不疑(塞侯)

  • 直不疑は南陽の人、郎として文帝に仕えた。同室の者が金を誤って持ち去った際、疑われた不疑は否定せず金を弁償し、後に真相が判明すると人々に長者と称された。「盗嫂(兄嫁密通)」の噂を立てられても弁明せず「私に兄はいない」と述べるだけだった。文帝に推挙されて太中大夫に昇進。
  • 呉楚の乱で二千石として出征し、景帝後元年に御史大夫、呉楚の功により塞侯に封じられた。武帝建元年間、丞相衛綰とともに過失で免官された。
  • 不疑は老子の言を学び、赴任先で吏跡を知られることを恐れ、名声を求めなかった。卒後、子の相如が継ぎ、孫の望は酎金の罪で失侯した。