說唐第六十二回 尉遅恭は偽って狂人を装い、唐高祖は勅命で鞭と鐧を賜う (尉遲恭詐稱瘋魔 唐高祖敕賜鞭鐧)
秦王、羅成の柩を弔い羅通を養子とする
秦王一行は羅成邸で柩を弔い、涙して詫びる。秦叔寶も病床から起き出て秦王と対面する。秦王は劉黒闥の反乱と羅成が二王の罠にかかった経緯を語り、秦叔寶に出陣を求めるが、叔寶は羅家の後事を理由に固辞する。そこへ羅成の幼子・羅通が現れ秦王を責め、秦王は羅通を養子に迎えることを申し出て、叔寶・咬金もこれを喜ぶ。
秦叔寶・程咬金、秦王に従い出陣
翌日、叔寶・咬金は秦王と共に朔州の尉遲恭を訪ねる。
尉遲恭の狂気を装った芝居
尉遲恭は唐朝への出仕にすっかり懲りており、黒白二夫人に狂人を装うよう命じ、自らも顔を煤で汚し衣服を破いて発狂したふりをする。秦王一行が訪ねると、尉遲恭は支離滅裂な言動で応対し、秦王は落胆して引き上げる。
程咬金の計略で尉遲恭の仮病を暴く
徐茂公の入れ知恵で、程咬金が山賊の頭目を装い、尉遲恭の家に「妻二人を差し出せ」と脅しをかける。尉遲恭は激怒して正体を現し、狂気が偽りだったと露見する。尉遲恭は詫びて出仕を承知し、秦王と共に長安へ向かう。
高祖、秦叔寶・尉遲恭に鞭と鐧を賜る
長安に着いた二人は高祖に謁見し、王親国戚を問わず不法を働く者を先に打ってから奏上できる鞭・鐧を賜る。秦王も同行して紫金関へ出陣する。
馬伯良の讒言による劉文靜の非業の死
一方、紫金関で劉文靜は敗戦の責を負わせ馬伯良を罷免するが、馬伯良は姉・劉夫人にそそのかされ、劉文靜が私宅に劉武周の像を祀っていたことを高祖に讒訴する。高祖は激怒して劉文靜一族を誅殺してしまう。後に秦王の上奏で冤罪と判明し、高祖は馬伯良一族を凌遅の刑に処す。
劉黒闥、四王に援軍を要請
劉黒闥は羅成に兵を大きく減らされ怯み、王世充にならって南陽の朱登、蘇州の沈法興、山東の唐璧、壽州の李子通の四王に援軍を求める。