說唐第五十七回 降将たちは金殿で官を授かり、尉遅恭は御苑で主君を守る (眾降將金殿封官  尉遲恭御園護主)

帰順の将らへの論功行賞

秦王が高祖に帰順した三十六将の功績を奏上する。秦叔寶は臨潼山での救駕の功により護国公、羅成は越国公、徐勣(茂公)は金墉での改詔の功により鎮国軍師英国公に封じられる。程咬金は過去に秦王を追い老君堂で斧を振るった罪を問われ一度は縛られるが、忠義の理を説いて赦され総管に封じられる。

尉遲恭への疑いと殷斉二王の讒言

尉遲恭も過去の悪行を理由に斬首を命じられかけるが、秦王が御果園での救駕の功を訴えて弁護する。しかし太子・建成と斉王・元吉は嫉妬から、その功績が偽りだと難詰し、尉遲恭の首を斬るべきと主張する。秦王は演武による実証を提案し、高祖はこれを許可、御果園で当時の状況(単雄信役を立てる)を再現することになる。

王雲を使った暗殺計画

殷斉二王は御所に戻り、この演武を利用して秦王を亡き者にしようと画策し、単雄信そっくりの大男・王雲に、真剣で秦王を殺すよう命じる。王雲は最初尉遲恭を討つ話だと思っていたが、二王に唆され、事後の後始末も約束されて引き受ける。

尉遲恭の丹薬と演武当日

尉遲恭は寒中に川で馬を洗う演武を憂うが、以前李靖から授かった丹薬を服用し、寒さを物ともせず川に入って見せる。演武当日、王雲は真剣(棗陽槊に持ち替えさせられる)で秦王に襲いかかり、徐茂公が機転で秦王を逃がし、遠くから声で尉遲恭に危急を知らせる。尉遲恭が単騎で駆けつけ、王雲を鞭で打ち殺して秦王を救う。

高祖の裁定

建成は尉遲恭の「無礼な殺害」を咎めるが、秦王は演武中に本気で襲われたことを訴える。高祖は内心を察しつつ表沙汰にはせず、尉遲恭を総管に任じてこの場を収める。