說唐第五十五回 秦叔宝は鼇魚を斬り功を立て、単雄信は唐営を踏み荒らし命を懸ける (斬鼇魚叔寶建功  踹唐營雄信拼命)

程咬金、眠る蓋世雄を討つ

負傷した蓋世雄は天斗山へ戻ろうと逃げる途中、土地廟で眠り込む。一方、蓋世雄討伐の期限に追われ隠れていた程咬金も同じ廟の神棚の下で眠っており、目覚めて眠る蓋世雄を見つけ、不意打ちで斬りつけて動けなくする。蓋世雄は自ら止めを乞い、咬金は縄で縛って陣営に運び、秦王の命で斬首・晒し首にする。

日本国駙馬・鼇魚太子の来援と最期

洛陽側は動揺するが、そこへ日本国駙馬・鼇魚太子が倭兵を率いて到着する。通事の王九龍・王九虎は、かつて秦叔寶に恩を受けた身であり、内心では鼇魚を裏切る算段をする。鼇魚が出陣すると、程咬金がまず応戦するも歯が立たず退く。次に秦叔寶が出陣し、王九龍が鼇魚に偽りの通訳(琉球国王の訃報)を伝えて動揺させたところを、叔寶が一突きで討ち取る。王九龍兄弟は投降し、秦王に取り立てられる。

単安の死と単雄信の覚悟

李靖は秦叔寶を紅桃山へ、程咬金を涼亭へ遣わし、それぞれ密命を与える。洛陽側では単雄信が紅桃山の侯君達・薛萬徹・薛萬春の三兄弟に援軍を頼む使者・単安を送るが、単安は道中で程咬金と旧知の間柄ゆえに自ら命を絶ち、咬金がその首を持ち帰る。使者の死を知った単雄信は、味方の将がほぼ尽きたことを悟り、洛陽城内の公主(王世充の妹で雄信の妻)のもとへ別れを告げに戻る。雄信は唐軍の強さを語り、公主に殉節の覚悟を促し剣を渡した上で、単身唐営へ討ち入る覚悟を告げて出陣する。

李靖の退場と単雄信の単騎討ち入り

李靖は五王討伐の目処と侯君達らの帰順の手はずを整えたとして兵符を返上し、北海へ去る。去り際、尉遲恭には長安での大難に備え、丸薬を与え十二月一日に燒酒で服用するよう告げる。単雄信は単騎で唐営に討ち入り、秦王が「傷つけるな」と命じるため守兵は道を空け、雄信は東西南北の営を暴れ回るが、旧知の将ばかりで誰も本気で迎え撃たない。中軍まで迫ったところで秦王もさすがに危険を悟り、尉遲恭にのみ生け捕りを命じる。尉遲恭が難なく雄信を捕らえ、秦王の前に引き出す。秦王が自ら縄を解こうとした隙に、雄信は秦王の佩剣を奪い斬りかかり、秦王は後帳へ逃れる。